はてなキーワード: 難民支援とは
NAGOMi は一般財団法人外国人材共生支援全国協会の略称で、2019 年に設立された移民・外国人材支援団体。表向きは技能実習生や特定技能労働者の「共生支援」(生活相談、語学教育、職場仲介)を目的とし、外務省・厚生労働省の委託事業を受託。2025 年現在、会員団体約 500、支援実績数万人規模で、年間予算約 100 億円超(政府補助金中心)。移民利権の文脈では、JICA の「影の実行部隊」とされ、定住支援プログラム(10 月開始予定)を推進。アフリカ・ホームタウン撤回後の「育成就労」制度移行を主導し、家族帯同・永住化を促進。批判の焦点は、税金依存の「中抜き」構造(支援費の 20-30%が運営費)と、元政治家・官僚の天下りによる政策影響力。X では「移民ビジネスの中核」「自民党の別働隊」と非難が集中し、#NAGOMi 解体 がトレンド化。公式は「人手不足解消の国際貢献」と主張するが、失踪者支援の不透明さ(2024 年実習生失踪 2 万人超)で人権問題も指摘される。
この利権は、経団連の低賃金労働力確保と連動し、グローバル機関(IOM、UNHCR)の「持続可能な開発目標(SDGs)」をテコに拡大。税金無駄遣い推定額は年間数百億円で、国内福祉削減の象徴。JICA との連携(共同セミナー、支援ネットワーク共有)が特に問題視され、2025 年参院選で移民反対派の標的。
主に自民党・国民民主党ルートで移民拡大推進。塩崎恭久の「開国なくして成長なし」講演が象徴。知事会(村井嘉浩会長)との連携で地方浸透。以下テーブル。
| 政治家名 | 所属・役職 | 関与内容 | 
| -------------- | -------------------------- | ---------------------------------------------------------------------------------------- | 
| **二階俊博** | 自民党元幹事長 | 最高顧問。ベトナム実習生拡大の黒幕、NAGOMi フォーラム主催。移民利権の頂点と X で名指し。 | 
| **武部勤** | 自民党元衆院議員 | 会長。「若者移民のライフプラン支援」主張、定住化推進。東亜総研(前身)代表も兼任。 | 
| **塩崎恭久** | 自民党元厚労相 | 副会長。三極委員会メンバーとして「特定技能容易化」プレゼン。家族帯同・増税示唆で批判。 | 
| **大島理森** | 自民党元衆院議長 | 顧問。外国人労働者特別委員会連携、政策ロビイング。 | 
| **林幹雄** | 自民党地方創生本部長 | 顧問。知事会経由の地方移民推進、土葬・多文化共生条例支援。 | 
| **古川元久** | 国民民主党元幹事長 | 来賓講演(名古屋フォーラム)。民主党時代「移民 1,000 万人構想」提案者、NAGOMi 支援。 | 
| **榛葉賀津也** | 国民民主党参院議員 | 推奨知事(静岡・鈴木康友)の後ろ盾。メガソーラー・移民セット推進。 | 
| **村井嘉浩** | 宮城県知事・全国知事会会長 | 特別顧問。北海道鈴木知事らと NAGOMi ネットワーク構築、インターナショナルスクール誘致。 | 
NAGOMi は外務省・厚労省の「優良天下り先」(理事・顧問 10 名超)。年収 1,200 万円超・退職金優遇で、政策立案に影響。例: 外務省 OB が JICA 連携を主導、厚労省 OB が特定技能審査を独占。実態: 支援事業外注で責任回避、失踪者管理不備。移民関連の腐敗(ビザ口利き、企業癒着)を助長。解体論の根拠: 国民メリットなし、税金バラマキ(2025 年支援追加 200 億円)。公表資料(NAGOMi 役員名簿)で OB 確認可能。
竹中平蔵(パソナ会長)は NAGOMi と**直接絡んでいない**。パソナの特定技能派遣(外国人仲介)と間接連動するが、役員・イベント参加なし。JICA 経由の慶應 SFC 連携で移民主張(「高度人材受け入れ」)が関連するものの、NAGOMi 特化の証拠なし。X 暴露では「竹中系利権」の一部とされるが、根拠薄く、経団連全体の文脈。
X では JICA 撤回後の「ステルス移民」として NAGOMi が急浮上、ロシア情報操作疑惑も。公式(NAGOMi サイト)は「誤情報」と否定も、役員の移民推進発言で信頼失う。
日本では、外国人労働者の受け入れが急増しており(2023年末時点で約200万人超)、特に技能実習制度や特定技能制度を通じての移民・労働者流入が「移民ビジネス」として批判されています。このビジネスは、受け入れ先企業への仲介手数料(監理費)やビザ関連の審査業務などで利益を生み出し、政治家や元政治家の関与が指摘されることが多いです。主な批判点は、制度の拡大が人権侵害(低賃金、失踪、過酷労働)を助長しつつ、特定の団体や政治家に利益をもたらしている点です。ただし、これらの指摘は主にメディアやNPOからのもので、政府は「人手不足解消のための必要措置」と位置づけています。以下に、主な利権団体と関与政治家をまとめます。情報は公開記事に基づき、2025年10月時点の議論を反映しています。
これらの団体は、技能実習生の斡旋・監理、ビザ審査などで手数料を徴収し、営利化が疑われています。監理団体全体で約1,000団体存在し、総額数百億円規模の市場と推定されます。
| 団体名 | 概要 | 関連する利益構造 | 
| -------- | ------ | ------------------ | 
| **監理団体(全体)** | 技能実習生の受け入れ先企業と仲介。実習生1人あたり月3〜5万円の監理費を徴収。営利目的が禁じられているが、実態はビジネス化。 | 中抜きにより実習生の賃金を抑え、団体運営者の利益に。元政治家が理事として関与し、入管当局との交渉で優位に立つ。 | 
| **一般財団法人東亜総研** | ベトナムなどからの実習生受け入れを担う監理団体。 | 監理費徴収。ベトナム人実習生の急増(数万人規模)を支える。 | 
| **一般社団法人日本ミャンマー協会(JMA)** | ミャンマー人実習生の事前審査業務を独占。入会金・年会費・審査手数料で収入。 | ミャンマー実習生の急増(2013年120人→2017年5,000人超)を背景に、審査独占で利益。実習生数は2023年時点で数万人。 | 
| **エジプト・日本経済委員会(JEBC)** | 東京都主導のエジプト移民政策で、移民受け入れの協議団体。2025年8月に小池都知事と会合。 | 不法滞在者受け入れ促進の疑い。都の補助金や企業連携で利権化の懸念。 | 
多くの場合、元政治家が団体の顧問・理事として肩書を活用し、現役政治家が特別顧問などで支援。1990年代から自民党・社会党(現立憲民主党系)の「棲み分け」が指摘され、中国人実習生は社会党系、アジア他国は自民党系が利権を握っていたとされます。 与野党問わず、ビザ口利きや制度拡大で関与が疑われています。
| 政治家名 | 所属・役職 | 関与内容 | 
| ---------- | ------------ | ---------- | 
| **二階俊博** | 自民党元幹事長 | 東亜総研特別顧問。日本ベトナム友好議員連盟会長としてベトナム実習生受け入れ推進。 | 
| **麻生太郎** | 自民党元財務相 | JMA最高顧問。ミャンマー実習生の審査独占を支える影響力。 | 
| **中曽根康弘** | 元首相(故人) | JMA名誉会長。制度拡大時の後ろ盾。 | 
| **仙谷由人** | 元民主党衆院議員 | JMA副会長。野党時代からの利権維持。 | 
| **福山哲郎** | 立憲民主党幹事長 | JMA理事。野党ながら実習制度の存続を容認。 | 
| **魚住裕一郎** | 公明党参院議院会長 | JMA理事。公明党の外国人政策推進と連動。 | 
| **武部勤** | 元自民党衆院議員 | 東亜総研代表理事。ベトナム実習生仲介の中心。 | 
| **上野宏史** | 自民党元厚労政務官 | 外国人ビザ口利き疑惑(1件2万円)。2019年辞任も、留学生受け入れ利権の象徴。 | 
- 直接移民関連ではないが、経済界(経団連)と連携し、家族企業が間接的に安価労働力受益との指摘
- 移民推進が家族のビジネス利益に寄与した疑いがあるが売国無罪
- 同社はインドネシアなどからの外国人労働者就労支援を専門とし、政策拡大により事業利益が増大
- 2023 年以降のインドネシア労働者増加率がトップで、便宜供与の疑いが国会で指摘されたが売国無罪
「チームみらい」は、テクノロジーの力で政治と未来を良くすることを目指す新党です。2024年の都知事選時に安野たかひろ氏のもとに集まった「チーム安野」を前身としています。
テクノロジーの活用: 政治の透明化・効率化、社会課題解決(福祉、教育、医療など)へのAIやデジタル技術の活用を推進しています。
実践型: 理想を語るだけでなく、今すぐできることを実行する「実践型」の政党とされています。
未来志向: AI時代にふさわしい日本の成長戦略を掲げ、科学技術への投資、新産業の育成、文化の振興を通じて「未来は明るいと信じられる国」を目指しています。
誰も取り残さない社会: 福祉制度の簡素化、障害者雇用支援の拡充、福祉・介護現場の処遇改善などをマニフェストに掲げています。
「真如苑」は、真言宗総本山醍醐寺の伝燈を汲む在家仏教教団です。1936年に伊藤真乗氏によって開かれました。東京都立川市に本部を置き、世界中に信徒がいます。
真如苑の主な特徴は以下の通りです。
在家仏教: 出家することなく、日常生活の中で仏教の教えを実践することを重視しています。
「接心修行」: 心のあり方を見つめ、前向きな気持ちに切り替えるための独自の修行(禅定行)があります。
社会貢献活動: 灯籠流しなどの国際的な活動や、難民支援など、様々な社会貢献活動を行っています。
所依の経典: 大乗仏教の経典である「大般涅槃経」を教えの中心に置いています。
これらの情報を見る限り、「チームみらい」は政治活動を行う政党であり、「真如苑」は仏教教団であるため、活動の性質が異なります。両者の間に組織的な連携や協力関係を示す公開情報は確認できませんでした。
川口市には三千人ほどのクルド人がいて、そのうちの半数ちかくが不法滞在者と思われる。多くは不法就労をしながらギリギリで生活している。不法滞在者は住民登録ができない、国民年金・国民健康保険に入れない。同胞で正規の在留資格を持つクルド人解体業者に安く違法に使われざるを得ない非常に弱い立場だ(経営者は日本人と結婚するなどして在留資格をえていることが多い)。
共産党、民主党(のちに立憲民主党)、弁護士会、日本のアカデミズム、移住連などの難民支援団体は、こうした不法クルド人に寄り添い、地位と生活の安定一貫して訴えてきたし、強制送還に強固に反対してきた。いわゆるオールドメディアも、これら「専門家」の意見を偏重して取り上げ、体制批判で溜飲を下げた。不法就労者が、自分たちは政策の被害者だと思うのも無理はない。
難民申請を繰り返しさえすれば日本で働けるようになるという希望を与えたのは、2010年民主党政権下でおきた運用改正だ。難民申請から6カ月たった申請者に対し一律に就労できるようになった。2010年に全体で約1200人だった申請はピークの2017年には約16倍の約2万件に急増した。2018年に再び就労を厳しくしたところ、申請は半減した。
2018年以降、数度の難民申請を繰り返したものは不法滞在になってしまった。法律上では、強制退去するまでは収容するのが原則だ。多くのメディア、「専門家」はその待遇を人権侵害として糾弾した。また、支援団体の中にはハンガーストライキを唆すものもいたと言われている。多くの尊い命が失われた。入管も、一時的に収容をとく処分である「仮放免」を多く出さざるを得なかった。先日、覚醒剤所持で逮捕されたデニズ・イェンギン氏も、2019年に仮放免中に左派労働者集会に登壇し、ハンストで仮放免を勝ち取ったと語っている。2021年にはウィシュマさんが死亡。不法滞在で収容中に、支援者と話したことをきっかけに難民申請を行い、収容中に原因不明の死を遂げた。支援者は「頑張れば仮放免がある」と励ましたという。この事件によるメディアと「専門家」の追求により、仮放免の数は増えざるを得なかった。
なお、2024年に施行された令和五年入管法改正により、「難民申請者は送還できない」という縛りがなくなった。目的外難民申請(国際条約上の難民に当てはまらないことが明らかなのに、日本に残るために行う難民申請)を繰り返し行うものは、三回目の申請中に強制送還できるようになった。このことも在日クルド人社会に大きな不安を与え、秩序の乱れにつながっている。
2024年9月、埼玉県川口市長は「仮放免者の生活維持等に関する要望書」を提出している。仮放免者が、市中において最低限の生活維持ができるよう就労を可能とする制度の構築を求めた。
また、生活維持が困難な仮放免者、および監理措置に付される者について、「入国管理」制度の一環として、健康保険その他の行政サービスについて、国からの援助措置を検討してほしい旨であった。
たしかに目的外難民申請は法律上良くない。しかし、外国人周りの「専門家」やオールドメディアは入管を非難して不法滞在者の苦境の責任は政権にあるとした。クルド人自身が「自分たちは被害者である」と認識するのも無理はないことだ。近年になってクルド人の犯罪を取り上げるメディアが増えた。しかし、送還忌避者の犯罪率が高いことは周知の事実であり、急に上昇したわけではない(三分の一ほどが前科を有する)。日本人の体感治安も大事だが、在日クルド人社会もセンシティブになっていることにも留意し、排斥ではなく対話を心がけるのが大事だろう。https://www.moj.go.jp/isa/policies/others/05_00005.html
何なんだよイスラエル。
どうすんだよ俺たち生きていけねーじゃねーか。
ただ平和に暮らして、人間らしく生きて、世界に貢献したいって言ってるのに、イスラエルは何が不満なんだ?
何が自衛権だよクソ。
停戦交渉したはいいけど、どうせまた破られるから意味ねーだろwって言ってて停戦を信じるやつなんかいねーよ。
国際法違反しようが国連決議無視しようがどうでもいいから爆撃やめろよ。
どうすんだよ故郷を捨てなきゃならねーだろ。
ふざけんなイスラエル。
爆撃やめられないなら一人当たり賠償金1億円払えよ。
停戦もできないし人道支援もろくに通さないけど地域の平和は願ってるんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。
国が平和を守らないでどうすんだよ。
安全な生活が保証されるなら和平案受け入れるって住民がゴマンといるんだから、とりあえず即時停戦するか、生活再建費用を全部無償にしろよ。
戦争犯罪したり支援物資を横領したりしてるやつらを見繕って、為政者を半分くらい牢屋にぶち込めば和平の財源くらい作れるだろ。
イスラエルとかいうテロリスト集団のジェノサイド国家だと思ってないんよな
もし、イスラエルとかいうテロリスト集団のジェノサイド国家だと思ってるなら、イスラエルの大臣と会談なんてしたら批判するし、安全保障の面で提携してたらそんなものは破棄すべきだって主張する
一方、ガザ地区がハマスシンパの集まりじゃないと思ってたら、もっと難民支援してクルド人なんかよりもガザ地区住民を日本に受け入れたり支援したりすべきだって言うんよ
けど、お前はイスラエルとかいうテロリスト集団のジェノサイド国家と言いながら、国がイスラエルと仲良くすることを受け入れてるし、パレスチナ住民よりもクルド人を受け入れてるんだよな
深見東州(ふかみ とうしゅう、本名:半田晴久・はんだはるひさ)は、日本の宗教家、実業家、芸術家、作家、慈善活動家として多岐にわたる活動を行っている人物です。1951年に兵庫県で生まれ、早稲田大学を卒業。その後、オーストラリアのトーランス大学(Torrens University)などで名誉博士号などを取得しています。
宗教家としては、ワールドメイトという新興宗教団体の創始者・教祖であり、スピリチュアル的な教えや救済活動を行っています。ワールドメイトは神道系の思想をベースにしつつ、キリスト教や仏教、占星術などを融合した独特の教義を持ち、占い的な要素や霊的啓発を特徴としています。
一方、実業家としての顔もあり、多数の企業や団体の代表・理事を務めています。特に「たちばな出版」という出版社を通じて自身の著作を多く出版し、数百冊に及ぶ著作を持ちます。また、経営コンサルタントとして活動し、経済誌などにも寄稿しています。
芸術活動にも積極的で、声楽家(テノール)としてコンサートを開いたり、画家として個展を開催したりと、多才ぶりをアピールしています。絵画では中国南画風の作品を多く制作しており、海外での展示も行っています。
慈善活動にも力を入れており、特にアフリカの教育支援や難民支援、自然保護などを行うNPO団体を通じて、国際的な援助活動を展開しています。また、教育機関への寄付や、オーストラリアの大学との連携による学術支援なども行っています。
さらに政治との関わりもあり、自民党の政治家とのつながりが報じられたこともあります。カルト的な批判を受けることもありますが、本人は宗教活動と社会貢献を両立させる姿勢を強調しています。
その多面的な活動から、一部ではカリスマ的存在とされる一方で、批判的な見方も根強く、カルト的・自己啓発的側面を持つ人物として、しばしば議論の対象になります。
もし本気で水を1万円で売りたいなら、次の3つの方法があります。
①「場所」を変える
砂漠や登山の頂上など、圧倒的に水が希少な場所なら、水1本に1万円を払ってもらうことは不可能ではありません。「水そのものの価値」ではなく「その水がなければ命に関わる」という状況を作ることで、1万円という価格が妥当になります。
②「物語」を売る
有名な人物(芸能人やスポーツ選手、歴史上の偉人など)が飲んだ水。
北極や富士山の頂上の雪解け水など、特別な場所や希少性をアピール。
「100年前に汲まれた氷河の水」「月の石に触れた水」など、夢のある物語を添える。
これにより、買い手は「水」ではなく「特別な体験」を1万円で買うことになります。
水の価値そのものより、「この水を買うことで、社会貢献できる」という意味を持たせます。
この場合、買い手は1万円の水を買うというより、「1万円の寄付をして、記念として水を受け取る」感覚になります。
このように、「価値はモノ自体ではなく、そのモノの持つ意味にある」という視点で工夫すると、1万円の水を売ることは十分に可能になります。
半年ぶりに彼女から連絡が来た。「少し話せる?」と短いメッセージ。迷ったが、結局、俺は指定されたカフェへ向かった。
彼女は痩せていた。以前は自信に満ちていた目が、どこか疲れている。「元気?」と俺が聞くと、彼女は小さく笑って「元気じゃない」と言った。
彼女はクルド人の彼と一緒に難民支援団体に関わるようになったが、次第に違和感を覚え始めたという。支援活動は理想とは違った。団体内部の対立、外国人同士の衝突、文化の違い。彼女は彼を助けたい一心で動いていたが、次第に彼の態度が変わっていった。「彼、私が働いてるのに、自分は何もしようとしなかった」と苦笑いする。
ある日、彼女が彼に「仕事を探して」と言ったら、「俺は難民だ、お前が支えるのは当然だろう」と言われたらしい。フェミニズムを学び、「対等な関係」を理想としていた彼女にとって、それは決定的だった。結局、彼女は彼と別れ、団体も辞めた。そして今、途方に暮れて俺の前にいる。
「……戻りたいの?」と聞くと、彼女は俯いたまま「もし、許してくれるなら」と呟いた。
俺は、彼女が別れる前の半年間を思い出した。長々と語られたフェミニズムの話、英語での会話に置いていかれた孤独、そして家に居場所がなかった日々。だが、目の前の彼女は、あの頃とは違う。
俺はため息をつき、「まあ、話くらいは聞くよ」と言った。彼女はほっとしたように微笑んだ。
彼女が英語の勉強を始めたのは、転職活動のためだった。外資系に強い転職エージェントと面談して、TOEICの点数が足りないと指摘されたらしい。
最初は俺も応援していた。英語の参考書を一緒に選んだり、リスニングの勉強に付き合ったりした。Netflixの英語字幕で海外ドラマを見るのも、なかなか楽しかった。
変化が訪れたのは、彼女がSNSで海外のアカウントをフォローし始めた頃からだった。最初は英語学習用のアカウントだったが、次第にフェミニズムを発信するインフルエンサーの投稿を熱心に読むようになった。彼女の口癖が「これって構造的な問題なんだよね」になったのもその頃だった。
たとえば、俺が何気なく「最近、女性向けの広告って増えたよね」と言ったら、「それは男性中心社会のマーケティング戦略の結果であって……」と、延々と説明が始まる。コンビニの雑誌コーナーの女性誌を指さして「こういうのって購買意欲を煽るためのものだよな」と言ったら、「それは消費資本主義が女性をターゲットにしているからであって……」と続く。
最初は「へえ、そういう視点もあるのか」と思っていたけど、次第に俺は会話をするのが面倒になっていった。
ある日、彼女が「クルド人の友達ができた」と言ってきた。オンラインの英語学習コミュニティで知り合ったらしい。最初はただの友達だったが、ある日突然、そのクルド人の青年が俺たちの家に転がり込んできた。
「彼、今住む場所がなくて」と、彼女は申し訳なさそうに言った。
「え? どこに住んでたの?」
「友達の家を転々としてたみたい。難民認定も下りてなくて、仕事もままならないんだって」
「いや、それは気の毒だけどさ……なんでうちに?」
「彼の話を聞いてたら、助けなきゃって思ったの」
彼は日本語がほとんど話せなかった。会話はすべて英語で、俺はまったくついていけなかった。彼女は彼に親切に接し、食事を分け与え、仕事を探すのを手伝っていた。
俺は不満だった。いきなり知らない男と共同生活を強いられることも、彼女と会話がまともにできなくなったことも、すべてがストレスだった。でも、俺が「正直、しんどいんだけど」と言ったら、彼女は悲しそうな顔をして「あなたは特権を持つ側だから、しんどいなんて言わないで」と返した。
それから、俺は家にいる時間を減らした。会社の飲み会に積極的に参加し、休日も友人と過ごすようになった。家に帰れば、彼女と彼が英語で会話している。俺だけが孤立していた。
ある日、彼女が俺に言った。
「私、彼と一緒に活動をしようと思うの」
「活動?」
「そっか……それって、俺とはどういう関係になるの?」
彼女は少し黙って、それから「別れたほうがいいかもしれないね」と静かに言った。
こうして、俺の彼女は英語の勉強を通じてフェミニストになり、そしてクルド人の青年と共に生きる道を選んだ。俺は一人で引っ越し、新しい部屋で日本語のSNSを眺めながら、ビールを飲んでいる。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.jiji.com/jc/article?k=2025020300757&g=pol
「受け入れはイスラエルに加担することになる」派↓
id:ganot まず、彼らの故郷の滅亡をとめるべきだ。このタイミングでの受け入れ提案は、加害者の味方をしているようにしか見えない。
id:Arturo_Ui 人道支援の一環として受け入れるのはともかく、現地に帰還させる保証を得てからでなければ、イスラエルによる占領・民族浄化を既成事実化するだけの話だろう。「法の支配」の点からは慎重な取り扱いが求められる。
id:casm 「浄化作戦」への協力っぽいのが何とも…。むしろガザに日本大使館建てようぜ。/呼ぶなら千代田区二番町3の建物潰してタワマン建てるとか?
id:miyakawa_taku イスラエルに陸路・海路とも封鎖されているガザから、住民が自主的に「避難」することは不可能であり、実現したとすればそれはイ国による「追放」に他ならない。石破、日本政府はナクバ、民族浄化に加担するな。
id:laislanopira えっ、もう二度とガザには戻れない前提?イスラエルの思う壺では?むしろパレスチナを離れるユダヤ人を受け入れてイスラエルの解体を促進するべきでは?
id:Labe-hama まずガサの人達がそれを望んでいないなら外野が勝手に決めるべきことではない。避難先を勝手に決めて押し込んで、その空き家を壊すのに手を貸すのは絶対におかしい。イスラエルが侵略を止めれば移動する理由もない。
id:Gl17 ガザを民族浄化したいトランプの思惑に沿った動きであればいわゆる難民支援とは逆ベクトルで醜悪。※でひたすら排外主義に興じる連中も相当だが。
id:nuara トランプ氏に従順である事を示したいなら、希望する人がいたら難民認定しますよ、程度でで良いのでは。せっかく平和になったら再建したい人の方が多いだろう。イスラエルの暴虐を止める方が先。
id:chobihige0725 彼等がガザに帰れる保証はあるのか?彼等を難民化させたならず者国家のケツ拭きを日本がしなくちゃいけない理由はないだろ。やるならならず者国家のイスラエルを国に追い返せ。|これが対日関税かからない理由?
id:ssssschang そうはならんやろ。永遠に土地になじまない外国人なんてトラブルにしかならんわ。そもそもイスラエル人を無理に入植させて起こってる戦争を見ながら、被害者だろうと他民族を入植させようだなんて頭がおかしい
id:pokute8 イスラエルが生み出した負傷者なんだからイスラエルが金出してガザで治療を受けさせるべき。可哀想な動物を救った気分で気持ちよくなってないで負傷者を生み出しガザでの人道措置を邪魔してる元凶を制裁しろよ。
id:enderuku (´・ω・`)まずはイスルエルに警告と制裁をし言うことを聞かなければ宣戦布告してイスラエルの軍事施設を破壊することを始めるべきでは。道義的には第2のナチスなのだから交戦理由としては通るでしょ
id:goldhead 日本はアメリカの顔色を窺いつつ、資源がないのでアラブとも仲良くしていかなければならないので、こういう方針はありだろう。ただし、パレスチナの人々が自らの土地を離れたいと思うのかは別の話だ
id:perfectspell うーん。そもそも「日本に来たい」と言ってるのか?。停戦前なら「受け入れ」タイミングとして理解できるけど。
id:straychef 遠いだろ もっと近所でいいじゃない 帰ること考えても近いほどいい
id:m7g6s まあクルド人と違ってガチの難民だから余裕があれば受け入れてもええが、残念ながら今の日本にそんな余裕ないんだよなぁ。というかガザ住民は他国に行きたいと思ってるのか?
id:differential クルド人差別が酷い状況をみると、日本は「帰る国がない人」を受け入れられるタイプの国じゃないんじゃないか思っている。
id:circled 増税で生活の辛い国民に目を向けようぜ?他国を助けるよりも先に自国を助けろよ。飛行機の緊急時に落ちて来る酸素マスクも、まずは自分が付けてから子供に付けろと注意書き書いてるだろ?自国優先しろや
id:aaaplace 国民には還元できない財政状況だが、外国人は受け入れます笑 > https://x.com/sputnik_jp/status/1886339864519680179 石破茂
id:alpha_zero 石破さんて、ほんと国民のこと見てないんだなぁ
id:tianbale-battle これだけ増税して国は金がないと言ってるのに、ずいぶん暢気なものだ。ウクライナの尻拭いの次は、イスラエルの尻拭い。他国を応援してる場合なのか?こんなことのために税金払ってないんだが…
id:nP8Fhx3T 減税する余裕はないとか言いながらこういう金かかる事するんだからほんと舐めてるな。
id:augsUK こういうことを率先して表明して実行してきたEU諸国では、いまや一番人気が排外主義政党になったわけだが。先人に学ぶべきは、日本のルールやしきたりを受け入れる前提で少数ずつなんだが。
id:kotobukitaisha 日本語教師とかアラビア語対応できて住民と役所をつなぐサポーターとか、そういうリソースが乏しい状態で受け入れても排外主義が加速するだけになりそう。
2022-11-16 https://anond.hatelabo.jp/20221116085229#
↓
ワイ
Twitterでも本気で言ってそうなの見た
ウクライナが戦える体力があるわけないではなくロシアが無いんだと
それはともかく、ウクライナかもと言われていて出所は確定では無いらしいが
ロシアだったら最悪の事態だよな。無責任にウクライナの支援なんかするからこうなる
マジで落とし所なんかないでしょ、これ許しちゃったらポーランドの政治家は次の選挙で勝てないし、
ワイ
バカの認識はこんなもんだからバカみたいな西側プロパガンダって意味あるんだな
防衛費は買えってアメさんに言われてるだけでは?
とりあえず防衛費どうたらやってる暇があったら北朝鮮のミサイルなんとかした方がいい気がする
まぁフツーにウクライナのポーランドにミサイル着弾みたいな事故は起こり得るわけで、
やっぱアカンでしょ
で、それ止められないのに防衛も何もないでしょ
2022-11-13 https://anond.hatelabo.jp/20221113122956#
ロシア人キャラクターを肯定的に描く作品や、ハロウィンを楽しむ作品、クルーズを楽しむ作品なども配慮してもらえないだろうか。
↓
ワイ
震えるほどバカだな
2022-11-16 https://anond.hatelabo.jp/20221116001518#
↓
ワイ
ワイ 2022-04-08 https://anond.hatelabo.jp/20220408233013#
この世界には知的障害は無いのに日本が円安だってこと知らない生き物がいるらしいからすごいよな
いざという時は世界中でエネルギー争奪戦になることに微塵も想像も及ばない生き物もいるらしい
さらにいえばロシアとウクライナは小麦の輸出大国であり、合計すると世界の輸出量の3割だってことも知らない生き物がいるらしい
日本はロシア産小麦の輸入国ではないが当然小麦争奪戦になるので物価は上がる
そもそもコロナによる生産コストや海運運賃の上昇で元から上がってるところにトンガ噴火で冷夏が警戒されている
なんていう常識がないとか天然とか情報をシャットアウトしているとかの次元に無いよな
COVID-19の時も同じことを思ったけどさ
ワイ 2022-04-07 https://anond.hatelabo.jp/20220407131311#
人命が失われること・故郷を追われることに対しては
『残念』『あってはならない事』と世界中の誰もがサイコパスじゃなきゃ思ってるでしょうけど
人命が失われること・故郷を追われること以外に対しては
いつもの欧米とそれ以外のエネルギー戦争で終わる話だと思ってます
つかこのルーブル以上の下落のセルフ制裁円安・物価高の中、欧米に追随してロシアと日本のエネルギー協力を無に返すのかよ・・・って思ってます
油輸入の中東依存は約9割にのぼります。ロシアは地理的に近いのにあのさぁ・・・って思ってます
あ、ガスは言うまでもなく大打撃ですね
増田がそれによって救われるかはわからないけど、実家太くて働く必要ない人ほど公益的なことやって欲しい。世界全部は無理でも、確実に誰かを救えるから。
公益とか社会福祉とか、本当に稼げないから人が少ないんだよ。熱意があっても生きていけない。
超高学歴で英語もめっちゃできるんだったら、役に立てる分野はたくさんあると思う。
例えば難民支援とかだと、難民申請をするために、いかにその人がいる国で迫害を受けているか/迫害を受ける蓋然性が高いかを証明するために、国連や海外のNGOの文書とかをめっちゃ読み込んで証拠集めて提出するんだけど、アカデミア出身で英語もできて、アスペで集中力が高くて情報収集能力高いんだったらめちゃくちゃ重要な人材。
それ以外の分野でも、英語の文献読めてアカデミックな能力あるうえに金がそんなにもらえなくても平気っていうんだと、ものすごく活躍できると思う。
金があるならどこかの団体に寄付だけでもするだけで、数百人くらいの支援につながるよ。
博士号取れた根気と学術的・論理的思考能力と留学行けた英語力合わさってるって、めっちゃくっちゃ優秀な人材じゃん。
営利企業だと年齢面で気にされることがあるかもしれないけど、資本主義的な競争から降りて、儲かりにくい公益的活動やれば本当に世界を変えられそうに思う。
残るはイーシンチュウただ一つ。
鳥山明先生が亡くなったニュースは、あっという間に世界を駆け巡った。
世界はその偉大な業績を称え、そして悲しんだ。
「7つのボールを集めることができれば、我々の願いは叶えることができる。」
ドラゴンボールは本当に存在するのか。誰もが当然に考える疑問だ。
ところが彼が亡くなった数日後、とある出来事をきかっけに事態は急転する。
誰一人立ち入ることが許されなかった鳥山明の自室から、星が描かれた3つのドラゴンボールと漫画に登場したものと全く同じ形のレーダーを彼の長男が見つけたのだ。
父らしいと思いながら読んでみると、そこに書かれていたのは誰にとっても驚きの内容だった。
なぜなら、そこに書かれていたのは、彼が漫画家として成功できた本当の理由だったからだ。
いつものように学校からの帰りを急いでいると、道端にぐったりと座り込んでいる一人の老人がいた。
彼は、今にも息絶えそうな様子で鳥山明に語りかけた。
ここに探知機が一つある。とある最新製品の試作品なので見慣れないのは仕方ない。
この探知機に従って山に入っていくと一つの水晶玉が転がっているはずだ。
それをワシのもとまで届けにきてほしい。お礼は弾む。」
鳥山少年は一切疑うことのないような澄んだ瞳で言う事を聞いた。
そして老人には険しくとも、少年にしてみれば何でもないような山道をサクサクと登り、岩肌の隙間に挟まっている水晶玉を見つけた。
どこかから強く投げ込まれたようにめり込んでいたが、少年が手を伸ばすとまるでそれに返事をするようにゆっくりと光って地面に落ちた。
少年の手に握られている水晶玉を見て、老人は表情を激変させた。
先程までの息絶えそうな呼吸は激しくなり、目玉が飛び出しそうなくらいに開かれていた。
お礼を期待する鳥山少年から何も言わずに水晶玉を奪い取ると、彼は懐からさらに6つの水晶玉を出して眼の前に並べ始めた。
お礼を貰えなかったことに不貞腐れていたものの、少年の好奇心はすぐに老人の異様な姿に奪われた。
老人は興奮した様子で水晶玉を並べなが、「ついにやったぞ」「いよいよだ」といった言葉を繰り返している。
「いでよシェンロン!」
老人が突然叫ぶと、辺りは一瞬で昼のように明るくなった。
少年は急いで目を塞ぐ。
老人の声が聞こえないことが気になり、やっとの思いで薄く目を開いてみると、大きく口を開けて目をかっぴらいたままの老人が見えた。
老人の目線の先を追うと、そこに見えたのはこちらを見下ろすように中に浮かぶ大きな龍だった。
それに驚き老人を再び目を向けるが、老人は一点を見つめたまま動こうともしなかった。
気がつくと、周囲は夜よりも暗い闇と静寂に包まれていた。
老人が何も言えないでいると、目の前の龍は頭に直接語りかけてくるような声で「さあ願いを言え」と一言だけ言った。
その声が聞こえたと同時に老人の呼吸が荒くなり、何かを喋ろうにも喉が詰まって喋れないような、そんな様子で悶え始めた。
そうかと思っていると、老人は急に立ち上がり、大きく一つ息を吸ったかと思うと吐き出すことなくそのまま倒れ込んでしまった。
目は大きく見開かれたまま、ピクリとも動く様子はない。
突然のいろいろな出来事におどろいて動けないままでいる少年の頭に、さらに声が鳴り響いた。
「そちらの人間は願いが言えなくなってしまった。お前で良い。さあ願いを言え。」
少年は事態が飲み込めないまま、まるで夢でも見ているような気持ちでそこに立っていた。
亡くなった鳥山明の部屋から3つのドラゴンボールとレーダーが見つかった半年後には捜索チームが組まれていた。
添えられた手紙には、彼がドラゴンボールに出会った経緯についての漫画と、そうしてレーダーを利用して秘密裏にドラゴンボールを再度集め始めていたことに関する内容だった。
漫画が終わると、その後には自分がいつ死んでもいいように、その時はこれらのドラゴンボールは長男に託すと手書きの文字が書かれていた。いわば遺言状である。
彼が再び何を願いたいのかまでは書かれていなかったが、「これを見つけたということは俺はもうこの世にはいないということだ。それは残念なことだが大丈夫。俺はお前を信じている。」とだけ書かれていた。
生前に返しきれないほどの恩を受けたであろう彼の信頼できる弟子や、同じ時代にしのぎを削りあった漫画家や編集者たち5人が集まった。もちろんトリシマもいる。
はじめのうちはレーダーが一つしかないために捜索の効率はとても悪く、誰にも悟られないように慎重に進めていることもあって全く見つけることができなかった。
レーダーの範囲より外の反応はレーダーの端に表示されるだけなので、水平方向に移動した時に見られるわずかな収差をヒントに距離を予測して地点を絞り込んでいった。
飛行場が近くにないような場所はヘリコプターを使ったりもしたが、そうした交通手段が揃っている場所であることのほうが稀で、迂闊に他人を巻き込めないという状況も手伝っていたずらに時間ばかりが過ぎていった。
それでも地道に場所を絞り込み、一つは5,000m級の山の上、一つは1,500mの海底、一つはアマゾン奥地の原住民族に神と崇められている祭壇から、3つのドラゴンボールを集めることができた。
残りの一つは、日本とは国交のない、しかも今現在戦時下真っ只中の高い壁に分断された自治区の範囲に絞られた。
鳥山家長男は、難民支援を目的とした多額の資金を手に、そのために作った慈善団体の代表として同行することでやっとの思いで入国を許されることができた。
そのために使った金額は、実に鳥山氏が生涯稼いだ財産の半分以上に至り、彼の行動の一つ一つが世界中で報道されてしまうことで、余計な注目を集めることになった。
どこにいてもマスコミの目から逃れられない状況は足かせでしかなかったが、支援活動の間を縫ってはレーダーを確認し、やっとのことで場所を絞り込むことができた。
マスコミの目を盗み、現地のコーディネーターの反対をのらりくらりとかわしながら瓦礫の山を登る。
ドラゴンボールの位置を示すレーダーの点が中心に移動し、今まさに自分の足元に埋まっていることを指し示す。
しかし、どうやって掘り起こせば良いのか、途方に暮れながらひとまず座り込むことにした。
いたずらに瓦礫をめくってみると、それはまるで当たり前にそこにあるかのように淡く光を湛えて転がっていた。
それこそが紛れもないイーシンチュウだった。
とうとう最後の一つ、イーシンチュウを手に入れた彼は、支援活動も放り投げて早々に日本行きの便に飛び乗った。
残りのドラゴンボールを持ち歩くことで万が一のことがあってはいけないし、過酷な環境下で願いを叶えること自体が危険だと考えていた。
他のメンバーにしてみれば、彼が日本への帰国を急ぐこと自体がイーシンチュウ発見の合図である。
彼が日本に着く頃には、全てのメンバーが鳥山邸に集合していた。
すぐにでも願いを叶えたい気持ちを抑えて、皆で願いを叶えるための準備を進める。
ここまで一緒に戦い抜いてきた仲間である。誰の言葉で願いが叶っても良いのだ。
焦って願いが失敗してしまうことのないように、この日メンバー全員で何度も願いの言葉を練習した。
翌朝、目が覚めると外が騒がしかった。
その中心に横たわっていたのは、一部が焼け焦げてはいるがトリシマだと分かった。傍に黒く焦げたアタッシュケースが転がっていた。
メンバーたちは動揺を隠せないでいるが、リーダーである長男だけは落ち着いていた。
誰かが裏切り皆を出し抜こうとしたときだけに発動する罠が仕掛けられていたのだ。
鳥山明氏の遺言状とも言える漫画の一部、シェンロンを呼び出すシーンに手が加えられていたのだ。
正しい呪文は「いでよシェンロン!」であるが、漫画には「ででこいシェンロン!」に書き換えてあった。
そしてその呪文に連動するように、ドラゴンボールを格納しているアタッシュケースには細工がしてあった。
メンバーには直前に正しい呪文を教えるつもりだった。つまり、誰かが出し抜こうとして間違った呪文を唱えれば途端にアタッシュケースが爆発し、たとえそれでシェンロンが現れてしまったとしても、爆発によって願いを叶えることはできなくなるという仕掛けだった。
もちろん、位置情報によってこの建物を離れようとしてもアタッシュケースは爆発するようになっていた。
そのことは他のメンバーには伝えていなかった。
ざわつくメンバーを尻目に、リーダーである長男はレーダーを元にそこら辺に飛び散ったドラゴンボールを拾い集める。
流石のドラゴンボールだ。傷ひとつどころか、汚れさえも全くついていなかった。
動揺するメンバーに事情を説明して、この事故が自業自得であることを理解してもらう。
メンバー達は安心したような、それでいて何かに怯えるような表情をしている。怒りの表情を浮かべるものもいるがもう知ったことではない。
そんな状況を仕切り直すように「さあはじめようか」と、長男は一言だけ言った。皆は無言で頷く以外になかった。
いよいよだ。
「いでよシェンロン!」
途端に視界が光に奪われる。まだ朝だというのに、真夜中に突然目の前でナイター照明を焚かれたかのような明るさだった。
少しずつ目を開けて見上げてみると、まさに生前に父が漫画で描いたかのようなシェンロンがこちらを見下ろしていた。
「さあ願いを言え」
これも父が漫画に描いたシーンのように、直接頭に響くような声だった。
漫画で見ていた分、少しは冷静でいられたために周りを見回す余裕もあった。
周囲はすでに夜よりも暗い闇に包まれている。
どうやらこの周辺以外の時間が止まっているらしく、ここにいるメンバーたち以外に何かが動いているような様子や音は感じられなかった。
それならば騒ぎになることはない。焦る必要はないのだ。
メンバー達と目配りをする。
「どうした。さあ早く願いを言え。」
その声が皆の頭に響いたのを合図に、メンバー達は同時に願い叫んだ。
ここまできて裏切りがあったのであれば、それはもう仕方ない。
また探せばいいのだ。残ったメンバーの数だけ、探し続ければいいだけのことなのだ。
そんなことを考えながら願い事を言い切ると、「たやすいことだ」という一言が頭に響いた。
周囲が光に包まれると同時に目を閉じる。
そして眩しさが去ると、辺りに喧騒が蘇ってきた。
恐る恐る目を開けてみる。メンバー全員が不思議そうに顔をみあわせる。
それぞれの表情を見比べると同時に、自分たちの願いが叶ったことを理解した。
そう。皆の頭には、今まさに脱ぎたてのようなほかほかな暖かさに包まれた小さなリボン付きの純白なパンティーが、それぞれかぶらせられていた。
偉大なる巨匠であり我が父よ。あなたの願いはこれで間違いないだろうか。
皆で何度も相談した結果、どう考えてもこの結論にしか至らなかった。