西田宗千佳の ― RandomTracking ― ようやく実現した「Vistaのネイティブ地デジサポート」 −「遅れた原因」と「狙い」から考える日本のテレビ事情 6月13日、マイクロソフトはWindows VistaのMedia Center機能を使った、地デジのネイティブサポートに関する会見を行なった。5月のビル・ゲイツ氏来日の際に公開時期が明示され、期待も高まっていたことから、会見にはたくさんの報道関係者が集まった。 だが、会見後の会場の雰囲気は、期待半分、落胆半分、といった印象だった。理由は、Media Centerでの地デジ機能が提供されるのは「メーカーから出荷されるPCのみ」で、すでにVistaを持っているユーザーや自作ユーザーに対しては提供されないからである。 時間はかかったものの、周辺機器による「地デジ拡張」は、すでに5月より解禁になっている。それにも関わらず
地上デジタルやBSデジタルの無料放送のコピー制御を現行のコピーワンスからダビング10へ切り替える予定日が2008年6月2日である。刻々と近づいているにも関わらず,予定が「確定」に変わらない。このため,チューナー内蔵録画機のメーカーなどから,「このままでは準備が間に合わない」という悲鳴の声が上がっている(関連記事「6月2日の「ダビング10」放送開始,予定が確定に変わるのはいつか」)。 ダビング10への切り替え日を確定できない理由は,補償金問題で著作権者とメーカーの間で意見が鋭く対立したままだからだ。著作権者は,ダビング10への切り替えの前提として,無料放送の録画を私的録音録画補償金制度の対象に含めることを求めている。これに対して,メーカー側(JEITA)の主張は,DRM(デジタル著作権管理)でコピー制御されている以上は,無料放送は補償の対象外というものだ。著作権者側が主張を引っ込める状況には
ずっとCDを買う生活習慣はなかった。新しいガジェットを買う度にiTMSとかMoraとかLismoとか、あちこちで音楽をダウンロード購入しているのだが、ダウンロードしたファイルを持ち続けた試しがない。何せ人柱環境で不安定だから月に何度もOSを再インストールするし、主に使うマシンもころころ変わるので、決まったPCでコンテンツを管理するのが難しいのだ。いちおうデータのバックアップは取るが、面倒な操作をせずにゴソッとコピーするだけなので、暗号化したファイルやDRMのかかった楽曲は頻繁に紛失する。bit列としてはあるのだが、解く鍵を消してしまったという奴だ。 そもそもPCもハードディスクもフラッシュメモリも何年かしか持たないのに、そこにコンテンツを固定するという発想が狂っている。むしろネット上のアカウントに紐付けて、消してしまっても何度でも鍵の再発行を受けられるようにして欲しい。そもそもDRM方式が
今日は、早稲田のキャンパスで開かれたGITI(早稲田大学国際情報通信研究センター)のフォーラムで講演をする機会をいただいた。NGN(Next Generation Network)に関して好きなことを話して良いと言われて私が用意したプレゼンは、「素朴な質問シリーズ」。インフラや技術の話ばかりが先行しているので、「もう少しユーザーの立場に立って考えてみませんか」、というのが私のメッセージである。 私が並べた素朴な質問は以下の15個。 1.家にはビートルズのCDがあるんだけど、今回のドライブに持ってくるのを忘れたから聞けない。これって不便じゃない? 2.うただひかるのシングルCDはもう持ってるのに、なぜ携帯電話用の「着うた」をまた買わなければならないの?これって「二重取り」でしょ。 3.CDはiTuneにコピーしてiPodやApple TVで楽しめるのに、どうしてDVDはコピーすらできないの?
米Macrovision Corp.は,ネットワーク家電向けミドルウエア・ベンダの米Mediabolic, Inc.を買収した(発表資料)。Macrovision社は,Mediabolic社を買収するため約4350万米ドルの現金を支払った。Macrovision社の狙いは,家庭内ネットワークの端末まで完結したコンテンツ配信システムを実現すること。同社のCEO,Fred Amoroso氏は「長い間,構想していた,物理的なメディアから電子データへのコンテンツ配信のシフトがついに実現する。コンテンツの保有者が配信システムを完成するために,Mediabolic社の技術は重要だと考えた」と語る。 Amoroso氏によると,Macrovision社のコンテンツ保護技術や運営中のゲームなどのコンテンツ配信システム,デジタル・コンテンツ管理の技術を今後,Mediabolic社のミドルウエアと組み込む予定と
シスコで行われているMac World Expo 2006でのスティーブ・ジョブズの講演内容を日経ITProの中田記者が大胆に予測し、ものの見事に外したことで、その反省の弁の記事が出て、コメント欄が盛り上がっている。面白いのは、コメントの内容が「当てずっぽうでいい加減なこと言うな」という批判と、「年に1度のお祭りなんだから、こういう記事もありでしょ、がんばって」という激励と、見事に2つに分かれることだ。 中田記者がジョブズの講演の前日に出した予測は、「AppleがIntelのViivプラットフォームに対応したMacを発売するだろう」というものだ。Appleとスティーブ・ジョブズの戦略をよく観察している人なら「それはあり得ない」とすぐ分かるのだが、しかしそれが分かっている人なんて非常に少ないだろう。予測記事を批判している人の中にも、それが分かっているように見受けられる人はほとんどいない。「マ
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