911を予言したとして注目を浴びた20年前の書が復刊して再び注目を浴びている。 (Photo by: Universal History Archive/Universal Images Group via Getty Images) 「超限戦」とは、およそ20年前の1999年に刊行された『超限戦』という書物で提示された新しい戦争の形のことである。 この本は2001年のアメリカ同時多発テロを予言した書物として注目を浴びたが、そのすごさは予言が当たった程度のものではなかった。2014年にはロシアの新軍事ドクトリンに超限戦に近い戦争の概念が提示され、欧米諸国はこれをハイブリッド戦と呼び、世界は否応なしに超限戦の時代へと突入した。 『超限戦』は、日本では長らく絶版となっていたが、本年1月10日やっと角川新書から復刊され、たちまちベストセラーとなっている。あちこちで超限戦についての感想を目にするよ