機能的に物足りない部分もあるが
コスパを考慮すると「My First Smart Watch」的製品
加えてもう一つ残念なのは、通知の表示件数が最大10件であることとユーザーによる削除ができず、古い通知から自動的に消えていく仕組みとなっている。まあこれは割り切って考えれば、消す手間がなくてスッキリした仕様なのかも知れない。
スマートウォッチのガジェット的な楽しみは、ウォッチフェイス(文字盤)を自分の好きなユニークなモノに交換して遊ぶことだ。デバイスバンドはGH Smartアプリの中にプリロードされた10数個のウォッチフェイスから気に入ったモノを選んで、デバイスバンド側に転送表示できるだけだ。
さらにデバイスバンドに固定の5個のウォッチフェイス以外に転送できるのは、1個だけ。気に入った新しいウォッチバンドを転送すると、以前のウォッチバンドは自動的に削除される仕組みとなっていて、これはちょっと手間が増える感覚だ。
一般的なスマートウォッチと細かく比較して考えると、足りない機能やほしい機能がいろいろあるデバイスバンドだが、かたや数万円〜10万円を超える価格帯。対するデバイスバンドは税込みたったの3300円。コスパが全てではないが、15分の1〜30分の1の価格でこれだけのことができてしまうのは、ある意味驚異的だ。
Google Play ストアからお気に入りのアプリをダウンロード、インストールしてスマートウォッチをカスタマイズしたい人を除いて、ごく普通の活動データや睡眠データ、エクササイズ結果の蓄積、SNSやメッセージアプリの通知を受け取ることができれば問題ないという大多数の人にとって、デバイスバンドは「My First Smart Watch」的製品だ!
そして外観はパッと見、みんなの大好きななんちゃってApple Watch的だ。Apple Watchほどの機能は必要ないが、スマートウォッチの存在で変化する自分のライフスタイルを少し体験してみたいiPhoneユーザーにはピッタリだ。もちろん何台目かのスマートウォッチとして、ローエンドの意外な価値を知りたいAndroidユーザーのスマートウォッチのマニアにもお勧めだ。
今回の衝動買い
・アイテム:3COINS「デバイスバンド」
・購入:3COINS(上野エキナカ)
・価格:3300円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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