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「稲荷神社」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 稲荷神社とは

2025-09-11

東京ってすごいね

先日、仕事都庁前に行った。

ガラスの塔みたいなビルで、会議室の窓から新宿中央公園の緑がまるで箱庭みたいに見える。

夕方まで打ち合わせが続き、外に出るともう辺りはほんのり暗かった。

頭の芯がまだ会議モードでうるさく、電車に乗ると余韻が体に貼り付いたまま家まで持ち帰ることになる。

から歩くことにした。目的地は新大久保駅距離にして二キロちょっと

東京にせっかく来たのだからちょっとした観光も兼ねようと思ったわけだ。

都庁前から地上に上がり、新宿駅西口ロータリーを回り込む。ヨドバシカメラ本店前を抜け、新宿大ガード西の下で中央線の鉄骨をくぐる。

ガードを出たところで空気が一段変わる。歌舞伎町方面流れる人の川。きらきらした看板が目を刺す。靖国通りを渡ってアルタ前に立つと、もう聞こえる。「お兄さん、今お時間あります?」

ここからが、東京本領発揮だった。

歌舞伎町一番街の赤いアーチをくぐるや否や、まず一人目。

「軽く一杯どうです?チャージ無料で!」と黒いスーツ青年。無論断る。

数歩で二人目。「カラオケどうっすか、今なら女の子付けます

角を曲がると三人目。「マッサージ安いよ、すぐそこ」

セントラルロードの真ん中で、TOHOシネマズ新宿ゴジラこちらを見下ろす。視線の先、通りの両側で店先の呼び込みが手を振っている。

区役所通りに折れると、ここは呼び込みの密度がいきなり上がる。

「一杯だけでも」

「セットいま割引」

安心安全です」

安全って、路上で言う言葉なんだなと変な納得をする。

風林会館の角で六人目。西武新宿駅のほうへ斜めに抜ける途中で七、八、九……。

PePeの明るいショーウィンドウの前でも、笑顔メニュー差し出される。「お腹空いてません?」と言われると、たしかに空いている。けれど、吸い寄せられたら最後カウンターの中から自分が見えなくなりそうで、足を前に送る。

職安通りへ出ると車の音が増えて、人の呼吸が早くなる。大久保公園の前ではイベント帰りの人だかり。

ここでも二人。「ライブの後はうちでどう?」

ドン・キホーテ新宿店の黄色看板の前でさらに四人。ドンキ入り口で呼び込みに捕まっている外国人客の笑い声が、夜の温度を半度だけ上げる。財布のひもは、東京に来ると柔らかくなるのかもしれない。

花道通りから再び職安通りに戻り、大久保二丁目交差点を渡る。ここまでで二十七。

数えるのはやめようかと思ったが、むしろゲームスコアみたいに面白くなってきてしまった。

ひとりが「どこ向かってるんです?」と聞く。「新大久保です」と答えると、「じゃあ途中で一杯」と返される。路上の会話は、いつもこちらの名乗りより相手の用件が先に完成している。

大久保通りに上がると、匂いの層が変わる。

コチュジャンにんにく鉄板の焦げた甘さ。

新大久保駅ロータリーまでは一直線だが、あえて一本裏の路地に入る。

通称イケメン通りK-POPが交じるスピーカーの前でも声がかかる。「映えるカクテルありますよ」。ここでは“映え”が通貨だ。十代の子たちがスマホを掲げるたび、通りの空気が少しだけ明るくなる。呼び込みは、その光の周りをくるくる回る蛾のようだ。

駅までの最後の角で、ラストスパートのように三人から同時に声が飛んだ。

「何系がお好きです?」

「辛いのいけます?」

「いま満席で逆におすすめ!」

満席おすすめ、という逆転の発想に一瞬ぐらりとする。

皆中稲荷神社のほうから吹いてくる風が、汗と香辛料の膜を剥がしていく。

ここまでで、指折り数えた呼び込みは五十人ちょうど。

まさかここまで声をかけられるとは。やはり東京ってすごい。

2025-04-14

心霊体験というほどではないのだが

この時期になると思い出す、少し怖かった話

かなり地元の話なんだけど、もしかしたら同じような体験したことがある人いないかなと思って書く。

数年前、母と2人で、車で岡山旅行に行った。

当時西宮市兵庫県のかなり大阪府寄り、甲子園球場があるところ)に実家があったので、

中国自動車道に乗って、2〜3時間というところ。

田舎者らしくどちらも運転には慣れているし、

岡山に住む母の知り合いが現地を案内してくれ、快適で楽しい旅だった。

帰路は母が運転していた。

岡山からすぐ中国自動車道に乗って、本当なら西宮山口宝塚までノンストップだけど

なぜか間違えて、かなり手前(西側)で降りてしまった。神戸とかだったかな。

まあ、昼過ぎに出てサービスエリアにちょこちょこ寄ってご飯を食べたりして

そんなに疲れも出ていなかったし、ちょうど日が暮れる時間帯で景色キレイだねなんて言いながら

このまま下道で行こうという話になり、山道を、六甲山を越えることになった。

別になんのことはない、日が暮れるにつれて暗くなるけど、暗い山道ってこんなもの

時折狭くて暗い道にタヌキやイタチが飛び出てこないか心配をしながら、

真夜中でもない道は、有馬温泉関係する施設の前を通ったりして、ありきたりな田舎道という感じ。

でも、途中から違和感があったのは、妙に長いなということだった。

2時間は走っている気がした。高速道路を2時間少し走ってきたのに、それよりもっと長い時間を走ってるみたいだった。

そして私も母も、少しおかしかった。

私がスマホをいじったり、母が運転に集中したりして途切れたり盛り上がったりを繰り返していた会話が、

ここにきて最高潮の盛り上がりを見せて、母も時折、バンバンハンドルを叩いて笑うほどだった。

何を話したかは覚えていない。とにかくふたりとも、気が触れたように大笑いしながら何かを話していた。

静かな山道くねくねと走りながら、まるで会話を途切れさせてはいけない決まりがあるみたいに、

から次へとくだらない話がはじまって、狂ったようにふたりゲラゲラ笑った。

そのうち山道がようやく終わって、住宅街が、町並みが見えてきて、安堵と一緒にどっと疲れが湧き出た。

突然途切れた会話に、私がぽつりと、「なんか、長かったね」と呟くと

母はぎょっとした顔で「◯◯ちゃんもそう思った…?」と言った。

どうやら母も途中から、全く同じような感覚でいたらしい。4〜5時間運転した!!と言ったけど、時計を見ると小一時間程度しか経ってない。


「怖かった…ね」

母が言った。

そうだ、怖かったのだと私も思った。すごく怖かった!でも、その時は「怖い」という感情は本当にカケラもなかった。

母と私はこれが狐に化かされるってことかな?と言って結論付けたけど、有馬稲荷神社存在を知ったのはそれからかなり経ってからのことだった。

2025-02-26

なぜ栃木県民はまずいしもつかれを食べるのですか

しもつかれは、確かに独特の風味と見た目から好き嫌いが分かれる食べ物です。しかし、栃木県民にとって、しもつかれは単なる食べ物ではなく、以下のような意味を持つ特別存在です。

1. 伝統文化象徴

しもつかれは、奈良時代書物にも登場するほど古い歴史を持つ料理です。

節分の残り物や正月酒粕などを活用する、無駄を省く日本人の知恵が詰まっています

初午の日に稲荷神社に供える風習は、地域の人々の絆を深める役割果たしてきました。

2. 家庭の味、故郷の味

しもつかれは、各家庭によって材料や味付けが異なり、「おふくろの味」として親しまれています

栃木県民にとって、しもつかれは幼い頃から慣れ親しんだ、懐かしい故郷の味なのです。

3. 健康への願い

「七軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」という言い伝えがあります

大根にんじん大豆、鮭など、栄養豊富食材が使われており、健康食としても見直されています

4. 食材無駄にしない持続可能食文化

から伝わる食材無駄にしないという精神は、現代の持続可能食文化サステナビリティ)にもつながる重要な要素です。

このように、しもつかれ栃木県民の生活文化に深く根付いた、かけがえのない郷土料理なのです。

もちろん、味覚は人それぞれであり、しもつかれが苦手な人がいるのも事実です。しかし、栃木県民にとって、しもつかれは単に「美味しい」「不味い」という価値観を超えた、特別意味を持つ食べ物なのです。

2024-10-25

anond:20241025150642

ビジネス宗教法人のいい例

https://horide-hachiman.com/

ほしいも神社

【鎮 座 地】 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦178

(旧那珂郡前渡村前浜

【 祭 神 】 誉田別尊(ほむたわけのみこと)

境内神社第六天神

 面足命(おもだるのみこと)

 惶根命(かしこのみこと)

月読神社

 月読命(つくよみのみこと)

稲荷神社

 倉稲魂命(うがのみたまのみこと)

難産除社

 誉田別尊(ほむたわけのみこと)

【 大 職 】 奉献堀出明神祭庭 昭和47年9月吉日 神宮大宮司徳川崇敬 謹書

【 神 紋 】 右三つ巴

【 境 内 】 769.42坪

【 氏 子 】 530戸 崇敬者500人

もっとも、こっちの神社は別の神様がいて、日本一干し芋(かんそ芋)の先駆者小池吉兵衛公)が後から加わり、令和になって株式会社マルヒ初代社長黒澤一治が施設を作ったので、純然たるビジネス宗教法人とは違うんだが、神社の中では芋を販売している

なので、こういうのがそこそこ再現性があると思う

2023-09-17

稲荷神社ってお稲荷様を祀ってるだけで狐は御使いじゃん。

なんでいろんな漫画とかで狐自体が出ばって すごいちからをもっている みたいになってんの?五柱の神に対して失礼じゃない?図が高くない?

2023-04-24

カルト神社本庁が苦手な人におすすめしたい神社

やはりなんと言っても伏見稲荷大社でしょう。

あれだけ大きな神社だけど、神社本庁の傘下じゃないので。

そもそも稲荷信仰ルーツというのは渡来人秦氏氏神と言われていて、もともとは稲荷神社天照大御神とか天孫降臨とかと関係がない。

そのうちなんとなく、稲荷神は古事記にでてくる宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と同一ってことになってるけど。

お稲荷さんは昔から庶民に好かれた神様で、国家神道カルトとはあんまり相性よくないんだよね。

なお、豊川稲荷神社じゃなくてお寺。ヒンズー教神様、ダーキニー仏教にとりいれられて荼枳尼天となり、それが稲荷習合して仏教寺院で崇拝されてる。

2021-03-28

anond:20210328060608

たとえば、稲荷神社鳥居おしっこかけたら、祟られるかもしれない。

みたいな、科学的根拠は一切ないのに、なんとなく、世界はそうなっているかもしれない。

って思ってしまう部分が人間だれしもあると思うんだよね。

陰謀論は、その人にとって、世界はそうなっているかもしれない。ともともと思っていたところに、

上手くはまり込むんだよ。

2020-02-17

anond:20200217220022

東京稲荷神社🦊⛩が多い。

からうどん文化でないんだね。

食べられちゃうから

俺はどん兵衛くって、魔除する。🧿

どうりでみな騙し合いのキツネが多いわけだ。

2019-08-04

ネタバレ】天気の子に込められた権力構造

またみてきたので書く。


歌舞伎町

本作の主要な舞台であり、水商売の一大拠点でもある。また隣接する地域には、コリアンタウンである新大久保があり、本作とのコラボキャンペーン商品を出しているロッテ本社もこの地区にある。スペシャルスポンサーである日清東京本社もある。


代々木

代々木駅のあたりは北参道と言われていて、明治神宮敷地まですぐそこだ。神宮野球場といえばヤクルトスワローズだ。ビニール傘をふる観戦ファン応援の動きは、本作でてるてる坊主のついた傘を振る動きの元ネタだろう。

また、明治神宮の広い敷地を超えた先には代々木公園があり、そこにはNHKの社屋がある。

共産党本部建物代々木駅の近くにある。


銀座

ビルモデル代々木会館だが、屋上神社銀座朝日稲荷神社といわれている。

銀座といえば高級クラブも想起される。

また、隣接する汐留には、日本テレビ本社がある。さらには、電通朝日新聞の本社もあり、本作のスペシャルスポンサーソフトバンク本社もある。


お台場

最初の依頼の舞台となるお台場といえばフジテレビの社屋だ。天然水タイアップCMを出しているサントリービルもある。


六本木

花火の依頼で浴衣で登場したシーンが六本木ヒルズだ。テレビ朝日本社がある。バイトル運営する株式会社dip本社もこの地域だ。

高級クラブをはじめとする夜の街でもある。


芝公園

須賀が娘と面会した公園だ。ところで新海作品には東京タワーがあまり出てこない、という指摘が以前からあった。今作で珍しく描かれているのは、放送象徴という意味合いがあるのではないか


さて、ここで確認しておきたいのは、話題になっているこの指摘だ

https://twitter.com/gentledog/status/1156039018594750465

スポンサー企業は色々登場するんだけど、ヤフー知恵袋ゴミみたいな回答しか返ってこないし、バイトルはろくに仕事を紹介してくれないし、バニラトラックが走る街で未成年が無理やりホテルに連れ込まれそうになるしで「金は貰ったがそれはそれだ!」という作り手の強い意志が伝わってくる。”


まず、特にテレビ放送において、スポンサーを不利にするような表現ができない現状がある。

競合製品を写すことができず、不自然なボカシがかけられる場面をご覧になったことがあるだろう。

そのくらいスポンサー不可侵存在とされているわけだ。


そしてそれを端的に示すような、こんな出来事リークされている

https://www.google.com/search?q=%E7%9A%86%E8%97%A4%E6%84%9B%E5%AD%90%E3%80%80%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%BF&source=lnms&sa=X&ved=0ahUKEwiMorK09OfjAhWFBKYKHcaWDLYQ_AUIDCgA&biw=958&bih=959&dpr=1

歌舞伎町近くのスタジオアルタでの放送内容であり、お天気お姉さん発言した内容でもある


このような現状に一石を投じるべく、先鋒となって、スポンサー製品の失礼にあたるようなことをあえて盛り込んでいったのではないか

ところで、田端が何を意図しているのかなかなかこじつけられなかったのだが、やや強引なのを承知で進めていく。

田端には『株式会社ジェイアール貨物不動産開発』の本社がある。注目してほしいのはこの不動産の部分だ。

あわせてこんな記事確認いただきたい。


フジテレビ赤字転落、もはや不動産会社がテレビ局経営している状態

https://biz-journal.jp/2017/12/post_21616.html


放送事業は急速に儲からない事業となってきているのだ。インフルエンサーとしての力は絶大であるにもかかわらずだ。

作中依頼が多くなりすぎて引き受けるのを止めた端緒として「テレビに出ちゃって」というセリフとともに描かれてもいる。

(うろ覚えなのだけど、陽菜アパートと須賀の事務所テレビが無かった気がしていて、もしそうだったら現在生活ではiPadはあってもテレビは..

みたいな方向でも書こうと思っていたのですがやめときます。もう一回観ようと思いますが、いやテレビあったわという方はコメント等で教えてください。)


さて、終盤洪水によって東京土地の大部分が水没した姿が描かれる。

現状に対する突破口としての「土地」。本作には、そんな意図が込められていたのではないだろうか。

2019-02-19

狐さん勘弁してください

昨日家でどん兵衛を食べたら油揚げが小さくなっていた

今日丸亀製麺きつねうどんを頼んだら油揚げが薄くなっていた

油揚げ高騰しているのか

色々調べて考えてみたんだがよく分からなくてさっきカレンダーを見たときにピンと来た

初詣稲荷神社賽銭油揚げ爆買い…一斉値上げ…すべてが繋がったのだ

2019-01-06

おきつねさま

小学生だったころ、私はオカルトホラーにハマっていた。

もっとビビりもビビり、呪怨なんて目と耳塞がないとダメみたいな人だったので専ら本で怪談を読むばかりだったけれど。

図書館で週に2,3冊怖い話の本を借りてはびくびくしながら読破する、そんな日々だった。


その中で印象に残っている話が今回の話。

狐というか「お稲荷様」を主軸にした話である。あらすじはこうだ。

主人公剣道をやっている女の子。赤胴を着て日々練習に励むものの中々上手くはならない。

そこで近所の稲荷神社に参拝して「剣道が上手くなれますように」だかお願いをする。

すると次の日くらいから、道場卒業生らしいお姉さんが剣道教室に訪ねてきて指導をしてくれる様になった。

中でも主人公には積極的かつ優しく指導してくれて、お陰で主人公も実力がめきめき上達。

そのお姉さんに懐くようになる。

ところが、ある日を境にお姉さんの態度が少しぎこちなくなる。加えて変ないたずらも主人公の周りで起き始め。

そしてお姉さんと対戦する時、面の向こうに吊り上がった目と口がこちらを見ていることに気づく。

「礼の一つもなしかい、え? 赤胴」

そう、やはりというかお姉さんはお稲荷様(=狐?)の化身であったのだ。

実はお稲荷様には『願いが叶ったらお礼をしないといけない。』というルールがあり、主人公はそれを忘れていた。

急いで神社に向かい油揚げお供えして必死に謝る主人公

そこに、「本当に有難いと思ってんだろうな、え? 赤胴」と。

どこからかそんな聞き覚えのある声が聞こえて話は終わり。


長くなってしまって申し訳ない。

当時はこの怪談結構怖くて印象に残ってたんだと思う。(いたずら描写とか変貌する様とか)

ただ、今こうして思い返すと怪談というより少年漫画にありそうなやつだと思う。

ちょっとドジな剣道小学生っ娘と、見返りがないと祟りを起こす、口の悪い稲荷神(もとい年上のお姉さん)のバディもの

前者が中心ならスポ根ものだし、後者が中心ならほのぼのなり非日常系なり派生させられそう。


……かつてこの話に戦々恐々としていたちびっ子が。

今やそういう風にしか、考えられなくなってしまたことが実は一番の怪談なのかもしれない。

2018-08-21

セミお祭り

帰宅途中にある稲荷神社に寄るのが日課になっている。

今日はもう陽も落ちていて、境内は暗く、いくつかある電灯の下だけがかに光っていた。

さな神社なので、鳥居をくぐり2、3段の階段を上がると、すぐそこに賽銭箱があり、鈴があり、その奥に本殿がある。扉のガラス越しに見える本殿の中は、人はいないがいつも蝋燭が灯っている。

賽銭箱の前にはパックに入った稲荷寿しなどが置いてあることもある。

はいものように賽銭箱に10円を入れ、鈴を鳴らして合掌をした。以前は何か願うことが多かったが、今はただ無心に手のひらを合わせるだけである

合掌を終えて帰ろうとしたとき、ふと下を見るとなにか動くものがあった。

見るとそれはセミの幼虫であった。裏返しになっていて、自分では起き上がれないようだった。危うく踏んでしまうところだった。

私はセミの幼虫をそっとつまんでみた。ぐったりとしていたように見えた幼虫は、私につままれると3対の脚をもぞもぞと動かした。

私はセミが掴まれるような所を探した。

賽銭箱の横にある、本殿の庇を支える柱がちょうどいいと思い、近づくと、そこにはすでに先客が2匹いた。見るともう抜け殻で、羽化して飛び去った後のようだった。あたりでジリジリと鳴いている蝉の声は、ここで羽化したものかもしれないなとおもった。

周りをよく見ると、柱にも、賽銭箱の上にある注連縄にも蝉の抜け殻はたくさんあった。なぜお参りするときに気がつかなかったのだろうか。

この蝉たちはおそらく地面から出てきて適当羽化場所を探しているうちに皆ここにたどり着いたのだろう。

私は注連縄の上の方に幼虫を引っ掛けた。幼虫はそのトゲトゲした大きな前脚を使ってゆっくりと登っていった。

その横では、背中を割り、今まさにセミになろうとしている個体がいた。

割れ目から出た身体を大きく下に反らし、今にも落ちそうな態勢をとりながら、エメラルドグリーンの綺麗な身体を乾かしている。

そのうちに羽が固まって飛べるようになるのだろう。

しばらく観察した後、あまり邪魔になるのもいけないので、神社を後にすることにした。

石の階段下りて地面を歩くと、1円玉ほどの穴が地面に無数に開いていることに気がついた。地中にいたセミの幼虫たちが穴を開けて地面の外に出た跡なのだろう。どこか潮干狩りの砂浜で見た光景に似ていた。

何年もいた地中から這い出て、高いところへ登って、羽化して、飛び回ってミンミン鳴いて、今日セミたちにとっては祭りのような1日なのだろう。

みんな無事に羽化しろよーっと心の中で呟いてから、私は神社を後にした。

2017-05-21

西武柳沢みたいな街が好きだ

西武新宿線に、西武柳沢という駅がある。

隣の田無駅はそれなりに大きくて色々な店があり、東伏見学生が多いので飲み屋とかが多くてまあまあ賑わっている。

その間の西武柳沢は、数件のコンビニを除けば駅の周りにチェーン系の店がほとんどなく、一見何もない、寂しい街だ。

ただ、その分、古くからある個人商店が生き残っているところが多い。

南口サンドイッチ屋「チャオ」、味のある珈琲屋「ピーベリー」、シベリア風立ちぬモデルになった洋菓子屋「サンローザ」、北口は老舗の洋食屋「じれいと」など。

さらにここ数年は、個性的個人商店の出店も活発で、

例えば駄菓子屋の「ヤギサワベース」、珈琲屋「百豆」と洋菓子屋「ビスケッタ」の小さくて可愛い2件の並び、クラフトビールの飲める「ヤギサワバル」、ラーメン屋の「野口」も人気店だ。

線路沿いに眺めの良い大きな公園もできたので、子供達の声を聞きながら稲荷神社まで散歩するのも楽しい

静かな街ではあるのだが、降り立つたびにいろんな発見があって、すごく好きな街だ。

都内にこういう感じの、全然話題に上らない、一見めちゃくちゃ地味なんだけど、チェーン店があまりなくてよく見ると古い店と新しい店も混在してるって感じの街が他にあれば行ってみたい。

知っている増田がいたら教えてほしい。

2016-07-24

私の体験したオカルト体験をここに記す④

体験した出来事に対する主観と、憶測を記す。もしよかったら①から読んでほしい。

http://anond.hatelabo.jp/20160724155200

狐に憑りつかれて5日後くらいからの一連の出来事

起床時に銀狐が人型に化けたものに覆いかぶされてキスされそうになっていた。その時はいくらなんでも妄想が過ぎると思い「ハハハ、ご冗談を」と意識から追いやって事無きを得た。が、昼間になっても銀狐の態度がおかしく、まさか可能性を熟考したその日の夜。

案の定、狐は獣だった。眠いから止めてと言った程度に拒否したものの一応は同意の上で、最後までやらせなかったが、魂だか霊体を犯されて喘がされた。許可したら孕まされるかもしれないという不安で暫く頭が一杯だった。

その後、狐は反省した様子でしゅんとしていたが、翌日も朝晩に襲われた。ガツガツするものから交尾したいなら他の狐としてろ」と文句を言ってみたが、聞いちゃくれなかった。さほどよくもない有害指定図書みたいなことを散々されて筋肉痛になった。数回のうち1回は獣姦だったことを特記しておく。

思い当たるふしと言えば、銀狐が初日から犬が匂いをつけるように首筋へ体を擦り付けるような所作を繰り返していたこと、稲荷神社神様が陽物の石像を見せてくれたことくらいしかない。


都合よく夢に稲荷神社神様が出たから、襲われたとて絶対妊娠だけはしたくないと全身全霊で必死に訴えた。麗しい女神様は、親指と人差し指で作った輪っかに人差し指を突っ込む所作をしてから「え~?」と残念そうに渋々願いを聞き入れてくれた。


なぜ全力で訴えたかと言うと、民話に残る異類婚の逸話で女が人間である場合は全てろくな結末を迎えていないからだ。女にとって良い結末は1つも見つけられなかった。それに、そうなったとき自分が無事である保証や、損得や状況に対する説明が皆無だったから、どうしても受け入れるわけにはいかなかった。


この1件で銀狐に不信感を抱き、以後はさせつつも一線を引いて様子を窺うようになったり、何だか知らない変なのを怒らせてけしかけられた有象無象に輪姦されたり、白大蛇に犯されたりしたけれど、体は清らかなままで、私は元気です。


後日、別の神社近辺へ最近引越した途端に事業軌道に乗り始めた友人が、自分にも心当たりがあるとこっそり教えてくれたので、みんな言わないだけで比較的よくある出来事なのかもしれない。


ざっと調べたところによると、色情霊という種類のオカルト現象があるらしい。私の場合、服を脱がされたり手の跡が残るなどの物理的な痕跡は皆無で、腹筋の筋肉痛寝不足、少し淫乱になった程度の被害しか起きていない。

私の体験したオカルト体験をここに記す③

体験した出来事に対する主観と、憶測を記す。もしよかったら①から読んでほしい。

http://anond.hatelabo.jp/20160724155200

芝の神社仏閣巡りと厄除け祈祷の話。

夕方日没黄昏、ちょうど逢魔が時の頃に具合が悪くなるようになった。ふわふわして自分足音が聞こえなかったり、重力感触、足が地面を歩く動きが感じられなかったり、悪心が酷かったりする。窓の無い部屋に居れば大丈夫のようだが仕事に支障がある。対策として日光を浴びて、米食をしっかりとることを始める。根拠稲荷神なら米が良いはずだという短絡思考だ。しかし、食事を取ると異様に疲れる。時間が掛かる。

うつつに、白い籠に覆われて、体が透けて溶けてなくなり、ぶよぶよした膜のような体が骨も残さず上から下に剥がされた。芯みたいな私だけ残り、それ以外が無くなった。それから稲荷神社意識が繋がり、私は赤い線が縦に1、2本通った白い着物みたいな和服を着ていた。神様夕方や夜に出る有象無象てんぷら油を固めるように固めてポイすると良いと教えてくれた。

連日のしんどさから一人のときはべそべそ泣いていた。時々、狐が心配して頭を撫でてくれる。

真夜中にLINEで喚いて相談した友人(その節はありがとうございました)から清明神社に行ったらどうかと教えてもらったけれど遠いので、取り急ぎ東京で一番強そうな徳川将軍家に頼ることにした。増上寺と芝東照宮

東照宮近辺で何かに呼ばれている気配があって引き寄せられてそちらへ歩いたら、小山の上、鬼門辺りに小さなボロボロ稲荷神社があった。ガラガラ鳴らすための鈴の紐が切れて落ちている。地図鳥居マークがあるけれど名前が書いていない。近くの案内には円山随身稲荷大明神と書いてあった。社の中から具合悪そうな狐が闇堕ちに必死で堪えている様子で辛そうにこちらを見てきた。ご挨拶くらいしか出来ない力不足申し訳なく思う。誰でもいいから早く助けてあげてほしい。

山を下りて、引き寄せられるまま更に歩くと宝珠院という辨才天に辿り着いた。北条氏みたいなトライフォースの紋が目立つ。歓迎されているようで陽気な雰囲気だと感じた。

増上寺の勝守はステロイドくらい強そうな雰囲気。芝東照宮の厄除守も並々ならぬ感じ。勝守(弓矢)も効きそう。新しいお守りは勢いがある。気軽に持っていい物ではなさそうだが、持ち歩き始めてから逢魔が時の頃に具合悪くならなくなった。強い。有難い。





電話予約をした指定の日に地元神社厄年厄払いへ。調べたらお祓いの際はスーツのような正装をすべきらしい。堅苦しくない程度にそれらしい服装に着替えていざ。イメージでは夢で見たのと同じ、裾が広がるタイプワンピースのような白い着物を着ている。

祓い最中に何か見えないか頑張ったけれど見える物は何もなし。

動作では、最初に見えない引力で右手左手の順に組んでいた手をほどかれて膝の辺りに姿勢を直すよう誘導された。祝詞で住所氏名を唱えた辺りで、前から押されてどんどん後ろに仰け反るくらい体が傾いて、肩甲骨のあたりから歯のような根のある何かを、親知らずを抜くようにメリメリと3つくらい抜かれた。抜けた後に穴が開いているような気がしてしばらく落ち着かなかった。合間に神様大丈夫だよと笑っていたように感じた。

ストレッチ系のマッサージを受けた後くらいにはスッキリたか効果があったと思う。

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