「男性育休は必要?」役員の一言に愕然 語って目指すジェンダー平等
アイスランドで50年前、女性の90%が一斉に仕事や家事を放棄した。「女性の休日」と呼ばれるストライキは、女性の存在が社会に不可欠であることを示し、女性の社会進出を促した。この運動を記録したドキュメンタリー映画の公開に合わせ、名古屋市で座談会があった。日常で感じる「もやもや」や戸惑い。立場の異なる参加者が、思いを語りあい、ジェンダー平等を実現するために、社会をどう変えていけるのか、共に考えた。
1975年10月24日、アイスランドの女性たちがストライキを起こした。今でこそ大統領や首相は女性だが、当時の国会議員60人のうち女性は3人。男女平等を訴えるこのストには同国の女性の90%が参加したとされ、「女性がいなければ社会が動かない」ことを可視化した。その後、女性の社会進出が進み、世界経済フォーラムが公表するジェンダーギャップ指数で、男女平等に近い国として16回連続世界1位となっている。
愛知のジェンダー平等の現在地は
「女性の休日」から50年、ドキュメンタリー映画上映にあわせたイベントでは、まず愛知県内のジェンダー平等の現在地がジャーナリストの山本恵子さんから示された。管理職の女性割合は6.4%で全国ワースト、男女の賃金格差は全国で5番目に大きいなどとして、性別役割意識が県内で根強い点を指摘した。
ジェンダーの「もやもや」を共有する座談会には、男女幅広い世代が参加。昨年、愛知県内で2人目の女性市長となった小池友妃子・碧南市長の姿もあった。
市議を経て市長となった小池さんは、数少ない女性市長として男性ばかりの社会に入る難しさを語った。パワハラやセクハラで昇進を諦めた女性も少なくないと指摘した上で、「固定概念を変えていくため、一つずつできることをやっていかなければ」と訴えた。
会社で、日常で、感じるもやもや
製造業界で働く堀越直さん(…
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