トマ・ピケティ氏やマイケル・サンデル氏の指摘のように、ハーバードやスタンフォードなど超一流大学はアメリカの支配層になるための登竜門であり、しかも貧乏人はわずかな例外(飛び抜けて優秀な特待生)を除けば入学できず、多額の授業料と寄付金を納められるお金持ちしか入学できなくなっていた。 これら超一流大学は、世界中から天才たちを呼び寄せた。超天才なら特待生として入学できるから。他方、金持ちは多額の寄付金を納めることで、学力に見合うかどうかわからないが入学できた(サンデル氏は学力ではなく寄付金の多寡で入学を認めている可能性を指摘している)。その結果、 超天才と金持ちの「タッグ」が可能に。超天才は卒業後、新ビジネスを立ち上げる。その資金は金持ちの子弟が出す。超天才は資金を得ることで社会的成功を得、金持ちの子弟は同級生に超天才がいることで、自分も学力があるかのような「学力ロンダリング」が可能になる。 ハー