松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」 第51回
繰り返しトリガーで「毎月第1週目のみ」「偶数日のみ」といった起動条件を設定する
Power Automateの「トリガーの条件」が便利! フローの繰り返し実行を細かく制御しよう
2025年07月15日 09時00分更新
こんにちは、Microsoft MVP(Business Applications)の松本典子です。
Power Automate / Azure Logic Appsには、「毎日」「毎週」「毎月」など、一定のサイクルでフローを自動実行できる「繰り返し(Recurrence)」トリガーがあります。便利なので、実際に利用されている方も多いのではないでしょうか。
しかし「もう少し細かい条件で自動実行させたい」というケースもあります。たとえば「毎月第1週目の月曜日に自動実行したい」といったケースです。「繰り返し」トリガーでできればよいのですが、簡単な条件しか設定できないため、そのままでは実現できません。
そこで、今回は「繰り返し」トリガーをベースに、より細かい条件付きでトリガーを実行できる方法をご紹介します。
1. 「スケジュール済みクラウド フロー」とは
Power Automate / Azure Logic Appsでは、指定した日時/間隔で自動的に実行するフローのことを「スケジュール済みクラウド フロー」と呼びます。「毎日9時にレポートをメール送信する」「毎週月曜日にTeamsへリマインダーを投稿する」など、定期的に繰り返し自動実行したい処理に最適です。
上の新規作成画面では、次の実行条件が設定できます。
・開始日/時間:自動実行を開始する日時(例:2025年6月1日 午前9時)
・繰り返し間隔:自動実行の頻度(秒、分、時間、日、週間、カ月の単位があります)
・設定曜日:繰り返し間隔を「○週間」とした場合のみ、その週の何曜日に実行するかを選択
下段の「このフローの実行頻度」に設定内容が反映されます。たとえば上図の場合は「2025年6月1日の午前9時から、毎週月曜日、水曜日、金曜日にフローを自動実行する」という設定です。
ただし、この画面で設定できるのはこれだけなので、先述した「毎月の第1週目のみ」のような条件の指定ができません。より細かい条件で設定したい場合は、次に紹介する「トリガーの条件」を併用します。
この連載の記事
-
第54回
Team Leaders
Teamsで「👍」が付いたらPower Automateのフローを自動実行! そんな方法を教えます -
第53回
Team Leaders
Excelの画面上からPower Automateを実行! “自動化の入り口”にしよう -
第52回
Team Leaders
Microsoft Formsへの入力で、Power Automateフローを実行する! 実践的連携術 -
第50回
Team Leaders
顧客ごとに異なる内容のメールを自動送信! Power Automateで柔軟なフローを実現 -
第49回
Team Leaders
Power Automateで自動作成したメール、Outlookに「下書き保存」するには? -
第48回
Team Leaders
Power Automateで「複数の承認ルート」対応の承認ワークフローを作ろう -
第47回
Team Leaders
「スイッチ」アクションで3種類以上の添付ファイルを自動分類/フォルダー保存する -
第46回
Team Leaders
SharePointリストとExcelを活用して、効率的な「お知らせメール」送信フローを作ろう -
第45回
Team Leaders
Power Automateで使える“2種類のExcel”、その使い分けを覚えよう -
第44回
Team Leaders
契約書を確実に期限管理! SharePoint+Power Automateで期日通知を自動化 - この連載の一覧へ