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松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」 第51回

繰り返しトリガーで「毎月第1週目のみ」「偶数日のみ」といった起動条件を設定する

Power Automateの「トリガーの条件」が便利! フローの繰り返し実行を細かく制御しよう

2025年07月15日 09時00分更新

文● 松本典子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

2. トリガーの条件とは

 「トリガーの条件」は、「繰り返し」トリガーが起動したときに、その後に続くフローを実行するかどうかを判断するための条件です。

 たとえば、トリガー自体は「毎週繰り返す」設定になっていても、「トリガーの条件」で指定した「毎月の第1週目のみ」という条件を満たさなければ(指定された条件と一致しなければ)、以後のフローは実行せずに終了するという動きになります。

2-1. 「トリガーの条件」の設定方法

「繰り返し」トリガーの設定

 「トリガーの条件」は、「繰り返し(Recurrence)」トリガーの右上にある「…」をクリックし、メニューから「設定」を選べば設定できます。

トリガーの条件

 上図の赤枠内に条件式を入力することで、細かいトリガー条件を設定できます。

2-2. 偶数日だけ実行するトリガーの条件

 「トリガーの条件」のサンプルとして、まずは簡単な「偶数日だけ実行する」条件式を設定してみます。

トリガーの条件

 上図のように、トリガー条件は「@」から始まる「式」を入力します。この式に含まれる関数の意味は、それぞれ次のとおりです。

 ・formatDateTime(utcNow(), 'dd'):今日の日付(01~31)を文字列として取得
 ・int(…):取得した日付の文字列を数値に変換
 ・mod(…, 2):数値を2で割って余りを求める
 ・equals(..., 0):余りが「0」であれば「true」

 複雑そうに見えますが、要するに「日付の数字を2で割って、余りが0ならば条件に一致(true)」という内容です。これを「奇数日だけ実行する」にしたい場合は、equals(..., 0)の「0」を「1」に書き換えればよいわけです。

 なお、Power Automate / Logic Appsで利用できる関数については、Microsoftの公式ドキュメントを参考にしてください。

 ○Azure Logic Apps および Power Automate のワークフロー式関数のリファレンス ガイド

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