NTT東の鳥獣害対策ドローン(同社提供)通信大手各社がドローン(小型無人機)の技術開発に力を入れている。ドローンの自動運航や目視外飛行には安定した通信が不可欠で、本業との親和性が高いことが背景にある。危険が大きい野生鳥獣への対応や、移動が困難な災害被災地への常設配備など、実用化が進む。 緑のレーザーで不快感を与えるNTT東日本は10月上旬、山梨県のキャンプ場で獣害対策ドローンを公開した。ドローンは人の手で遠隔操縦される。赤と緑のレーザーを放つ装置を搭載しており、光で野生鳥獣を威嚇する。動物にとっては赤色はエサに見え、注意を引き付ける一方、緑のレーザーは不快感を与えて忌避反応を起こすことができるため、効果的に追い払うことができるという。