もともと大学4年生の卒業間際の1月、海外の大学院に出願していたのですが、それが不合格になったため、大学を卒業して大学院浪人をする期間に入りました。日本の大学院は受けておらず、海外大学院の結果が判明する時期の都合で卒業取り消しもできなかったため、そのまま大学を卒業したという形になります。
ただ、働いていなかったわけではなく、大学在学時から働いていたスペース運営の仕事を継続しつつ、知り合いの経営しているスタートアップでもアルバイト的にプロジェクトを手伝っており、収入的にはある状態になっていました。
こうした状況の中で再度出願に向けた書類作成を行っていたわけですが、その中でどうしても海外大学院特有のエッセイというものに心を苦しめられたわけです。自分はどういう人間で、どういった経験をしてきたのか、そしてそれがこの大学院で学ぶことにどうつながるのか、というストーリーを作っていく作業が自分自身にとってはかなり重荷になり、手が動かないという感触がしたときには、うつ病になっていました。
本当にうつ病になった時のことを表現するのは難しいのですが、まず体が動かない、ずっと眠たい感じがするのに眠ることが出来ない状態が続いていました。そして、起きている間も、夜眠るために起きているようなもので、眠ることが人生の目的であるような状態がずっと続いていました。こうした、眠るために起きるといった活動原理の状態は、うつ病発症から半年ほどたって、だいぶ回復している今でもこの状態に戻っているのではないか、と思ってしまう状態があります。
うつ病の状態から、何とか出願書類を仕上げて再度提出したものの、大学院は不合格となってしまい、今年の1月頭から就職活動を始めました。大学をすでに卒業してしまっていることもあり、また就職活動を始めるタイミングとしては微妙だったこともあり、なかなか就職先は見つからない状態でした。幸い、スタートアップ的な組織に採用していただくことができたものの、研修なども整備されず、自分で考えて動くことを要求されるような環境において、そのスピード感の中でうつ病の症状が再発することがあるのではないか、という恐怖感は消えないままです。
今のところうつ病が再発するという感じはしませんが(ときどき、うつ病の時に発生したブレインフォグや記憶障害の影響は残っているものの)、いつ自分がダメになるのか分からない不安感と、その時に人に迷惑をかけてしまうのが申し訳なく、仕事に手が付きにくくなることがあるのが現状の課題です。