自公連立の解消が決まってから、次期衆院選をはじめ国政選挙での「公明票の行方」と「自民党の議席への影響」が大きな関心事になっている。 そこで、今回は2024年衆院選の実際の得票数などのデータを用いて、仮に自民党が公明党の支援を失った場合、小選挙区の当落がどの程度動くのかを試算した。 方法はシンプルだ。各選挙区で公明党が獲得した比例票を、その選挙区における「公明票」とみなし、当選した自民党候補の得票から差し引く——つまり、前回衆院選で自公の選挙協力がなかった世界線を再現する、というものである。本来は直近の政治情勢を踏まえた「予測」としたいところだが、選挙結果はその時々の情勢や選挙区ごとの構図によって大きく変化する。時期さえ不確かな次期衆院選の影響を現時点で予測するのは難しい。そこで、上記の手法による過去データからの「試算」にとどめた。 試算の結果、2024年衆院選で自民党候補が小選挙区当選した