「綺麗な顔してるだろ。うそみたいだろ。死んでるんだぜ。それで……」 もうこれは日本マンガ史に残る名ゼリフだ。「クリリンのことかー!」とか「諦めたらそこで試合終了ですよ」とかに並ぶほどのモンスター級の名シーンである。 もちろん言わずもがな、あだち充のマンガ『タッチ』のいち場面である。初出は1981年。私は完全に世代じゃない。 ただ、タッチは少年時代にCATVかレンタルDVDかのアニメで観ていた記憶がある。南が暗い病室に入っていく場面では「え……」と思った。「嘘やん、カッちゃん死んだんですけど……」って。幼なかったし、私自身が少年野球をしていたので、悲しいとかより前に「え、どうするんこれ。試合どうするん」って、もうなんかそればっか気になってた。 衝撃のワンシーンそれでこの前、友だちと電話してるときに「なんであのシーンって、いまだに語り継がれてるんだろうね〜」って話になりまして。その電話ではいま