Windows 10サポート終了特集:必ず知っておきたい重要情報まとめ 第2回
Windows 10サポート終了はもうすぐ! PC管理がめちゃくちゃ楽になる、OS移行時おすすめツール3選
2025年09月17日 08時00分更新
2025年10月14日、長らく企業の標準環境を支えてきたWindows 10のサポートが終了します。
この日を境に、Windows 10環境では、マイクロソフトが提供するセキュリティ更新や技術サポートが受けられなくなります。つまりサポート終了は、日常的に使っている業務用PCが「守られていない状態」になることを意味するのです。
そのため、移行時の混乱をどう防ぎ、移行後も安心して業務を続けられる環境を維持することは、企業の情報システム部に課せられた重大な使命であると言えるでしょう。
そこで本稿では、「OS移行時やその後の管理を効率化する」ソリューションを3つ選びました。いずれも導入実績が豊富で、かつ評判の高いソリューションです。移行プロジェクトを「安全かつ効率的に」進めるためのツールとして参考になれば幸いです。
PC資産管理:まずは現状を見える化する! SkySEA Client View
移行の第一歩は、社内PCの移行可否を正しく把握すること。
「SkySEA Client View」は、民間シンクタンクの調査でも国内シェアNo.1と評価された端末運用管理ツールです。
PCのCPU世代やTPM 2.0の搭載の有無といったハード要件を自動収集し、Windows 11への適合状況を一覧で確認できるほか、各端末のアプリの利用状況の把握にも対応。「どの部署に非互換リスクが潜んでいるか」を事前に洗い出すなど、全社メッセージで注意をうながす際の、事前の情報収集に使えるでしょう。
さらに具体的には「日々のPCの挙動をログとして管理」「日々蓄積されるデータのレポート化」「離れた拠点のPCのリモート操作」「サーバー監査」といった機能を持ち、社内の端末やネットワークをきめ細かく管理するには最適のツールです。
リモートサポート:悩ましい「問い合わせの集中」を緩和 TeamViewer Tensor
移行直後に最も情シスを悩ませるのは、ユーザー(従業員)からの問い合わせへの対応です。
「デバイス一覧からプリンターが消えてしまったのですが、どうすればいいでしょうか?」「アプリが起動しなくなりました。最新バージョンを新たに購入しないといけませんか?」「OSを更新したら端末にログインできなくなりました」「IDを復帰させるには前に使っていたメールのアプリを開かないといけないのですが、メールのアプリを開くためにはOSを戻さなくてはいけません」
こうしたOSアップデートにまつわるトラブルに関するメッセージが大量に送られてきて、担当者は数日前の問い合わせになんとか対応している……こんな状態では、現場はすぐにパンクしてしまいます。
こんなシーンをサポートしてくれるのが「TeamViewer Tensor」です。問い合わせ相手のPC画面を見ながら、リモート操作で即座に状況を確認・修正でき、拠点をまたいでも迅速で正確なサポートが可能になります。
問い合わせ対応の初動スピードが大幅に向上し、すぐに解決できる問題をスピーディーに解決できるようになることで、ヘルプデスクの負担を軽減してくれるでしょう。
リモート操作を可能にするアプリはいくつもありますが、TeamViewer Tensorの特徴は、Windows、macOS、Linux、Chrome OS、iOS、Androidといった複数のOSに対応し、数万台、数十万台といった大量のデバイスを保有する大企業でも使えるように設計されている点です。同社は全世界に中継サーバーを保有しているため、海外拠点とのやり取りでもスムーズな使用感を実現できるでしょう。
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