インフルエンザ、昨年より1カ月早い流行入り 岡山県が注意報発令

北村浩貴
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 岡山県は30日、インフルエンザ患者数の増加に伴って注意報を発令し、流行シーズン入りを発表した。昨年より約1カ月早く、2000年の発令開始以来でも3番目に早い時期となった。年末年始にピークを迎えると医療機関が逼迫(ひっぱく)し、患者への影響が懸念されることから、県は手洗いの徹底やマスク着用など早めの感染予防策を呼びかけている。

 県疾病感染症対策課によると、定点医療機関あたりの患者発生数は、第43週(10月20~26日)に流行入り(注意報)の基準となる1人を超え、2.88人になった。

 注意報発令は09年の9月3日、23年の10月5日に次いで3番目の早さだった。12月あたりだった流行入りは新型コロナ以降、前倒しの傾向にあるという。

 全国的な予防接種ワクチン供給見込み(8月時点)は約5293万回分で、昨シーズンの使用実績約4581万回分を上回っており、同課の担当者は「十分確保できていると認識している」と話す。

 県内では昨シーズン、インフルが猛威をふるい、昨年末に1医療機関あたりの患者数が63.76人に上り、統計開始以降で過去最多を記録。県医師会が「救急医療態勢が逼迫の危機」と訴える事態になった。

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この記事を書いた人
北村浩貴
岡山総局
専門・関心分野
地方行政、地方政治、文化財、民俗学、スポーツ