皆さんのキャンピングカーに、消火器は載っていますか?
車内で調理をする人なら、火を使うこともあるでしょう。仮に車内で火は使わないとしても、電装品はたくさんあります。内装に可燃物が多いこともあり、キャンピングカーは普通の車より、少しだけ火災のリスクは大きいと考えるべきです。
ちなみにアメリカやヨーロッパでは、キャンピングカーやキャンピングトレーラーへの消火器搭載が義務付けられています。今のところ、日本では搭載義務はありませんが、先のようなリスクを考えると、搭載しておくべきかと思います。
従来の粉末ABC消火器には弱点も
消火器にも色々な種類があり、それぞれに得意・不得意があります。
一般的に、家庭や学校などで多く用いられているのが粉末ABC消火器というタイプです。Aは普通火災、Bは油火災、Cは電気火災を表していて、粉末ABC消火器があれば、ほぼすべての火災に対応できる、というわけです。
ただ、この消火器にも弱点はあります。粉末消火器というだけあって、消火剤は粉末状。消火能力は高いのですが、使った後は粉だらけになります。しかもとても微細な粒子なので隅々にまでいきわたり、掃除機で吸ってもフィルターを通過してしまうという厄介な代物なのです。自動車窃盗犯が自分の指紋を隠すために悪用するという説があるのも納得です。
また、形状も小型のボンベのようなものですから、それなりに場所も取りますし、重量もあります。車に搭載するには、固定方法なども工夫する必要があります。
備えてはおきたいし消火能力も高いけれど、使用後の後始末の手間も場所も必要、というわけです。
※そのほかの消火器といえば強化液タイプ、ガス(CO₂)タイプ、泡消火タイプなどがあります。これらは前述の粉末ABC消火器に比べて少数派です。それぞれに長所短所はありますが、ここでは割愛します
さて、そんな粉末ABCタイプの弱点を一挙に解決するアイテムが、今回紹介するファイヤーショーカスティック(以下FSS)です。
性能は確か しかも汚れない!
株式会社TCL(本社・愛知県愛知郡)が輸入販売を手掛けるこのFSSの消火剤は、人体に無害な不活性ガス。使った後も残留物がない、というのが最大の特徴です。
ABCタイプのような大きなボンベではなく、一見すると大きな発炎筒のような円筒形です。
ガスの噴射時間別に2種類があります。
噴射時間50秒タイプ 直径4cm×長さ27cm 重さ265g
噴射時間100秒タイプ 直径4cm×長さ33cm 重さ365g
一般的な粉末ABC消火器とは比べ物にならないコンパクトさ&軽さ。しかも一般的な消火器の噴出時間は約10~14秒程といいますから、50秒タイプでも倍以上になります。
車内に備えるにも邪魔にならないうえに軽量なので、小学校高学年以上の年齢なら、握力が小さい人でも扱いやすいでしょう。しかも、使用期限が一般的な消火器が5年のところ、FSSは15年と、とても長寿命なのもうれしいところです。
使わずに済めば一番なのが防災用品ですが、備えておかないと、いざという時のダメージが大きいのも確かです。
備えて心強く、使い方も簡単。後始末もほぼ不要(少なくとも、消火薬剤の始末はいらない)。いいことずくめと言えるでしょう。もし、キャンピングカーに消火器が備わっていないなら、チェックして損のない商品だと思います。


















