1.はじめに しつこく書き続けている国連サイバー犯罪条約(新サイバー犯罪条約)関係の記事ですが、これまで小説も、除外(留保)をしない限りは規制の対象となることについて説明してきました。 そう、漫画やアニメやドラマだけでなく小説にも犯罪扱いして禁止される危機がせまってきているのです。 まず問題の全体的なことについては、未読であれば以下のリンク先の過去記事をご一読ください。 今回は、現代日本の現役の文学界にも危機が及ぶということについて、具体例をあげて検討します。 先に結論から述べますと、現役の超有名作家でノーベル賞候補とも言われた村上春樹の作品が、国連サイバー犯罪条約の条項に抵触して、禁止されることが予想されます。 2.禁止対象のおさらい 既に過去の一連の記事を読んだ方には不要かも知れませんが、念のため、まずは国連サイバー犯罪条約で禁止される対象を再確認しておきます。 これにあてはまるものが