1.超電導き電 直流電気鉄道には、車両に電気を送り届けるき電線の電気抵抗に起因する、回生失効や送電損失、電圧降下などの課題があります。これら課題の解決に向け、電気抵抗ゼロで送電が可能な超電導技術をき電線へ適用することを目指し、超電導き電システムの開発を進め、営業線における実証試験を実施しています。 2.超電導ケーブルの開発 鉄道システムに適合する超電導ケーブルの開発に取り組んでいます。超電導材料の評価結果をもとに超電導ケーブルを試作し(図1)、通電試験や課電試験などにより鉄道用途に必要な性能を有していることを確認しています。特に通電試験においては、最大で16 kAの通電容量を実現しました。 3.接続技術 運搬上の制約から、超電導ケーブルの1本あたりの長さは500 m程度となります。都市部の変電所間隔は数 kmであるため、導入の際は現場でこれを接続していく必要があります。そのため、鉄道現場に