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T教授の「戦略的衝動買い」 第849回

理論派が作った“変態ピック”を半世紀ベーシストが衝動買い

2025年10月25日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

見た目のインパクトが大きいが演奏性もともなっている

 ピックが大きいと弦間の移動が鈍くなると思われがちだが、実際は逆で、手首全体の回転を活かした自然なモーションができる。長年のピック派ベーシストには、この“しなりと追従性のバランス”が極めて快適だ。

 ピック収集歴50年以上の筆者のコレクションには、モズライトやB.B.キングクラブ、Hard Rock Hotel Las Vegasなど、思い出とともに集めたピックがたくさんある。

ピック
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ERGOピックもコレクションに加わった形だ

 しかし、その中でもERGOピックは群を抜いて“大人サイズ”であり、構造的にも最も独創的だ。しかも見た目のインパクトだけでなく、演奏性がともなっている点が素晴らしい。まさに「科学するピック」と呼びたい逸品である。

ピック

何と言っても大きさがまず目立つが、実用性も高い

 最終的に筆者はERGOピック全厚み4種類をまとめ買いしたが、実際にライブやリハーサルで使っているのはブルーのロゴが入った最薄の0.6mmモデルのみである。0.8mmや1.0mmも試したが、ベースの低域を活かしつつリズムを支えるには、筆者的にはこの薄さがちょうど良い。

ピック

 バンド「Fancy Free」は現在、メンバーが東京・大阪・名古屋に散らばっており、来週末は名古屋での音合わせだ。ERGOピックを使い始めて約1年。手の延長のような存在となりつつある。この調子なら、来年予定の東京ライブでもステージに立ったときに手にしているのは、間違いなくこのピックだろう。ピック1枚で演奏が変わる。半世紀プレイヤーでも、まだまだ“衝動買い”の楽しみは尽きない。

 
T教授

今回の衝動買い

・ESP ERGO PICK 0.6mm
・購入元 Amazon.co.jp
・価格 870円(3枚)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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