ゆるっと知見を深める楽しい会「TECH.ASCII ゆるっとナイト」 第7回
10月20日開催! ラーメンもあります!
AIを仕事で“効果的に”使うのって、意外に難しくない?
2025年10月14日 18時00分更新
AIを「効果的に」使う難しさ
AIを導入すれば業務効率が上がるに違いない。
こんな期待のもと、昨今多くの企業が生成AIやLLM(大規模言語モデル)の活用を進めている。だが、現場の事情を調べてみると、「思ったほどは効果が出ていない」という声を聞くことも少なくない。
なぜ、こういった意見が聞かれるのか? ここで出てくるのが、「どこで効果を出すかを設計し、それを検証すること」と、「安全性をどう担保するか」という2つの課題だ。
まずは前者について掘り下げてみよう。
起きていることは明快。「AIを使う目的を明確に設計しないまま、業務に“なんとなく”組み込んでも、曖昧な結果しか得られない」のである。
たとえば「文章作成をAIに任せてみよう」というアイディアが上がったとする。ところが導入による成果を何で測るのか──時間短縮率か、品質の維持率か、それとも発想の多様性か。その目的と指標の明確な設計がなければ「狙った効果が出ているかどうか」は評価できない。やがて現場は「結局、手でやったほうが早い」という結論に落ち着いてしまうことがある。
AI活用に必要なのは、導入の“前段階”での設計である。人間とAIの役割を“どのように”切り分け、“どの部分で”成果を測定するかを、明確に定義すること。そこを曖昧にしたまま導入しても、持続的な成果は生まれない。
次に、安全性と倫理の問題だ。
AIは、入力された情報を外部のサーバで処理する仕組みが一般的だ。つまり、社外秘のデータや個人情報を扱う業務では、使うことが難しい。
また、生成されたコンテンツがどこまで正確か、出力結果を何かに利用する場合、著作権や信用リスクをどのように担保するか──これも企業として避けて通れない課題だ。
「どこまでAIを使ってよいか」というガイドラインがなければ、社員は萎縮し、結局活用が進まないことも考えられる。AIの力を引き出すためには、技術面だけでなく、運用面・倫理面での“安全設計”も欠かせない。
効果の設計と安全の設計──この2つのバランスを取ることは、AIを“効果的に”活かせる組織へと進歩するための、初歩の鍵になるだろう。
悩んでいるなら、活用のプロと話をしてみよう
ASCII.jpを運営する角川アスキー総合研究所では、AI活用に悩める情シス、社内SE、エンジニアなど、IT界隈のビジネスパーソンが「気軽に」「楽しく」交流する中で、知見を交換しあえる会として、TECH.ASCII「ゆるっとナイト」の第2回 を10月20日に開催する。
当日のゲストとして、USEN Smart Works設立とともに代表取締役社長である大下幸一郎氏も招いた。
SaaSとAIに明るい大下氏は、kintoneやLINE WORKSなど多種多様なSaaSについても初期から取扱いをしており、特にAIについては「Gemini」や「Notebook LM」などを活用した「すぐできる使い方」など、ユーザーに寄り添った提案や情報発信に力を入れている。
難しい課題こそ、フランクに、楽しく! トークセッションや交流会を通じて、知見を深めていこう。もちろん参加は無料。興味のある方は、ぜひ「ゆるっと」参加してほしい。
開催概要
イベント名:TECH.ASCII「ゆるっとナイト」~情シス&エンジニア ミーティング~
テーマ:vol.2 AI&ファイルメーカーNight
日時:2025年10月20日(月) 19:00スタート(18:30開場)
場所:角川アスキー総合研究所 西片オフィス7階 スタジオ
募集人数:限定50名(先着)
参加費:無料
※当日はケータリングをご用意しています。
※ラーメンについては企画連動のため全員分のご用意ではありません。あらかじめご了承ください。
※冒頭にトークセッション、後半は交流会/企画コーナーメインの予定です。
大下幸一郎:USEN Smart Works(U-NEXT.HD)代表取締役社長
株式会社USENに2006年新卒入社。社内広報や採用業務を経験後、2008年よりICT法人営業部門にてクラウド事業に従事。Google Cloudの日本展開初期からSaaSの可能性を追求してきた。
2019年、35歳の若さで株式会社USEN Smart Works設立とともに代表取締役社長に就任。SaaSとAIに明るく、kintoneやLINE WORKSなど多種多様なSaaSについても初期から取扱いをしており、特にAIについては最先端AIを追うことだけでなく、「Gemini」や「Notebook LM」などを活用したすぐできる使い方など、ユーザーに寄り添った提案や情報発信に力を入れている。
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