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2025-10-21

ファーストフード椅子でつくづくスマホ電話帳を眺めた。アパート撹乱ガスが発生しているあいだ、部屋に戻ることはできない。不可能ではないが避けたかった。

駅前の店はみな、もうじき閉店になる時刻だった。24時間営業の店があるほどの都会ではない郊外住宅地の駅だ。

攻撃された部屋を離れて3時間ファミレスの窓際の席で、僕は本を読んでいる振りをして平静を装った。鼻はまだ痺れていたが撹乱ガスの効果は薄れてきたようだった。

ただ、僕は今夜はどこで寝ればいいんだ? この時間彼女電話しても困惑させるだけだろう…部屋にいるかも分からない。いや考えて出る答えではない。全ては自分演技力にかかっていると言えよう。

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