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フリーターから正社員を目指す場合の自己PR例文・書き方

更新日：2025年03月24日

監修者谷所　健一郎

キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）／有限会社キャリアドメイン　代表取締役

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フリーターから正社員を目指す場合、自己PRでは企業の求めるスキルとマッチングするものを探すことが大切です。採用担当者が評価するポイントを押さえて、自己PRを作成しましょう。

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フリーターから正社員を目指す場合、採用担当者の評価ポイントやアピールすべきことは？

採用担当者が懸念することや評価することは、応募者のバックグラウンドによって異なります。フリーターから正社員を目指す場合は、以下のポイントを押さえて自己PRを作成しましょう。

「フリーター経験しかない」と考えず、「なりたい自分」をイメージする
今までと違う働き方を選んだ理由を記載する
応募企業の求める経験・スキルをクローズアップする
仕事への取り組み姿勢を積極的にアピールする

【自己PRの書き方・伝え方】企業の求めるスキルとマッチングするものを探す

アルバイト経験も立派な職務経歴です。応募企業で生かせる経験・スキルは、積極的にアピールしましょう。

自己分析をして、経験・スキルなどを整理する

自己PRを書き始める前に、自己分析することが非常に重要です。

これまでのアルバイトで得た経験・スキル・知識や考え方などを整理して、求人情報の応募条件とマッチするものを強調して書きます。

【自己分析シートあり】転職時の自己分析のやり方や書き方を解説

正社員として働くことへの思いを盛り込む

「フリーターだから自己PRできることがない」という気持ちではなく、「フリーターだからこそ、正社員となって今までとは違う働き方をしたい」という仕事への思いや熱意を伝えましょう。

新たなスキル習得など、積極的な姿勢のアピールも有効

応募職種とマッチングする経験が見つからなければ、関係する知識やスキルを身に付けるために自己研鑽に努めていることをアピールしても良いでしょう。

仕事を通じて感じた喜びや苦労など、エピソードを交えるのも効果的です。

正社員では、アルバイトにありがちな“指示待ち”の姿勢は歓迎されないので、仕事に対する「自主性」「積極性」「責任感」といった点もアピールすると良いでしょう。

長所・強み別　の自己PR例文

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【履歴書】フリーターから正社員を目指す場合の自己PR例文・サンプル

履歴書に自己PR欄がある場合、300文字前後で書きましょう。

ただし、フォーマットにより適切な文字数が異なります。欄の8割以上が埋まることを目安に、調整してください。

希望職種：営業

販売業・接客業で身に付けた柔軟なコミュニケーション能力や、お客さまの要望に応じた提案を行うといった販売技術を生かすことができます。

アルバイトとして1年間コンビニエンスストアで働き、現在は外食チェーン店で調理・接客業務に携わり、アルバイト15名のシフト管理や新人アルバイトのトレーニングも行っています。また、売上管理で店長を補佐し、売上をアップするための方策を店長と共に考え実行しています。

不動産業界は未経験ですが、宅建とPCスキルの勉強をしており、今年中には宅地建物取引士の資格取得を目指しています。

新築戸建てを中心に扱っている貴社で、正社員として責任感と積極性を持ちながら、営業職として短期間で戦力になり貢献できるよう頑張ります。

【職務経歴書】フリーターから正社員を目指す場合の自己PR例文・サンプル

職務経歴書の自己PR例文・サンプルです。

職務経歴書では【自己PR】と見出しを付け、アピールポイント別に項目を分けると、強みがひと目で分かり採用担当者に印象付けることができます。

また、求人情報サイトのWeb履歴書など独自のエントリーフォームを介した応募では、職務要約や自己紹介専用の欄がないこともあります。その場合、自己PR欄の冒頭に記載しても構いません。以下は、自己紹介も加えた「自己PR欄」の例文・サンプルです。

例文内の丸囲み数字箇所に対するポイントを後述しています。併せてチェックしてください

希望職種：営業

【自己紹介】
私は、アルバイトとして1年間コンビニエンスストアで働き、現在は、外食チェーン店で調理・接客業務に携わっています。新人アルバイトのトレーニングやシフト管理も担当しています。1

接客業務を通じて、お客さまの希望や状況に合わせて商品をおすすめし、喜んでいただけたときに達成感を覚えました。この経験から、お客さまの人生に寄り添い、より大きな選択を支える仕事に携わりたいと考えるようになりました。そのなかでも、人生最大の買い物であり、大きな決断となる住宅販売に強く関心を持ち、独学ですが宅建の勉強を始めました。2

営業職は未経験ですが、販売業・接客業で身に付けたコミュニケーション能力とお客さまのニーズを満たす販売技術を生かして、住宅販売のプロを目指したいと考えています。3

■仕事で得た経験
現職における新人アルバイトのトレーニングでは、トレーナーとして教える際に「分かっているだろう」「すでに教えた」という気持ちではなく、できるまで何回でも教えることを徹底しています。コンビニエンスストアでの勤務では、時間帯により異なる客層を意識した商品の選定や、陳列方法の変更が売上に大きく関わることを学びました。

■主な習得能力
・アルバイトの新人トレーニング能力
・コミュニケーション能力
・売上管理能力
＊アルバイトですが、売上をアップするための方策を店長と共に考え実行しています。

■正社員への抱負4
正社員経験はありませんが、お客さまに対しては正社員・アルバイトで接客に違いがあってはいけないと考え仕事をしてきました。アルバイト以上に責任感と積極性が求められるとは思いますが、正社員として1日も早く戦力として活躍できるよう頑張りたいと思います。

■マネジメント能力5
現在、アルバイト15名のシフト管理を任されています。連絡網を整備し、突然の欠勤にも対応できるようにしています。新人スタッフがすぐに戦力となるよう、OJTを実施して、業務開始前に日々の課題を与え実践してもらっています。

■自己研鑽について6
不動産業界は未経験ながら、宅建とPCスキルを勉強し、今年中には宅地建物取引士の資格取得を目指しています。新築戸建てを中心に扱っている貴社で、営業職としてのスキルや知識を高めて、売上に貢献できる営業職を目指します。

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フリーターから正社員を目指す場合ならではの自己PRの書き方・ポイント

1前職で得た経験をアピールしよう

雇用形態を問わず、何を経験したか、何ができるかが、採否のポイントになります。アルバイトだからと遠慮せずに、応募職種で生かせる業務を積極的にアピールしましょう。

2自主的に学んでいることを記載しよう

未経験だから教えてほしいというスタンスではなく、応募職種で生かせる知識やスキルを積極的に勉強している姿勢を示しましょう。

3キャリアビジョンを示そう

「正社員になりたいから」という理由ではなく、キャリアビジョンを示し、「それを応募企業で実現したい」ということをアピールします。将来像が見えない応募者に採用担当者は不安を抱くので、「なりたい自分」を明確にしましょう。

4正社員としての自覚をアピールしよう

採用担当者は、正社員経験がない応募者に対しては“正社員としての意識”があるかをチェックしています。責任感や積極性など、「この人なら仕事を任せられる」と思わせるようなアピールがほしいです。

5応募企業が求める職務能力を考えよう

応募企業が求める能力は、積極的にアピールを。アルバイトであっても正社員と同様の業務を行っていることも多いので、業務内容を見直してアピールポイントを探しましょう。

6応募企業だからこそ入社したい理由を示そう

フリーターから正社員への転職を希望する場合、「なりたい自分」をアピールすると同時に、応募企業だからこそ入社したいという具体的な理由を示しましょう。

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監修者

谷所　健一郎（ヤドケン）

キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）
有限会社キャリアドメイン　代表取締役

有限会社キャリアドメイン代表取締役キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド必ず成功する転職」（マイナビ出版）、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」（マイナビ出版）、「転職者のための面接回答例」（マイナビ出版）、「転職者のための自己分析」（マイナビ出版）　ほか多数。

プロフィールページ

【職種別】自己PR例文（サンプル）

事務系	一般事務・管理部門系事務
営業	営業職技術営業・セールスエンジニア
医療・福祉	介護職・ケアマネジャー医療事務
接客業	店長候補・ショップスタッフ
IT系	社内システム開発・運用プログラマー SE（システムエンジニア）組み込み・制御系エンジニア
保育・教育	保育士
製造系	生産管理生産技術品質管理・品質保証
電気・電子・機械・半導体	電気系エンジニア
公共サービス	公務員