古屋亜南×佐倉綾音×鬼頭明里、“声優人生の原点”は? 「考えるより体験の方が強く残る」

古屋亜南×佐倉綾音×鬼頭明里が語り合う

 『SI-VIS: The Sound of Heroes』は、「音楽の力で世界を救う」という斬新な切り口で描かれる、ANIPLEX × Sony MusicによるオリジナルTVアニメーション。第1話では、表向きは人気アーティストとして活動する音楽ユニット「SI-VIS」が、実は地球を脅かす存在・XENOS(ゼノス)と戦うヒーローであるという衝撃の事実が明かされた。もし敵に敗れれば、人々の記憶から存在そのものが消えてしまう――。そんな苛烈な運命を前に、「SI-VIS」のリーダーで、憧れの存在であるYOSUKEを失った新メンバー・キョウヤは、仲間と共に立ち上がる決意を固める。第3話の放送に合わせて、SI-VISの新メンバーである主人公・キョウヤ役の古屋亜南、セイレーン役の佐倉綾音、μ役の鬼頭明里に、本作の魅力や収録現場でのエピソードを語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

音楽×ヒーローが生む“ありそうでなかった要素”

ーー「音楽の力で世界を救う」という新しいヒーロー像について、率直にどう感じましたか?

古屋亜南(以下、古屋):オーディションの段階では、詳しい世界観までは知らされていなかったのですが、セリフの端々から「アーティスト」と「得体の知れない存在」との戦いが融合した、新しいタイプのヒーロー作品になるのではと感じていました。ただそのときはまだ実感が持てなくて。実際にアフレコで第1話、第2話の映像を見ながら声をあてたときに、「単純なヒーローものではなく、音楽を通じて人々からイデアというエネルギーをもらい、その力で人々を守る」という独特の戦い方が見えてきたんです。XENOSという得体の知れない敵と向き合いながら進む物語は、これまであまり見たことがなく、とても新鮮でした。僕自身、音楽が好きなので、アーティスト側として敵と戦えるというのは“男のロマン”のような感覚もあって。収録中もすごく楽しんで演じられました。

佐倉綾音(以下、佐倉):オーディション時はヒントが少なく、世界観も手探りでテープを作りました。けれど実際にアフレコが始まってみると、想像以上に「命をかけて戦わなければならないシビアな状況」が描かれていることが分かりました。ヒーローといえば「人間としての生活」と「世界を守る使命」という二面性があると思うのですが、本作ではその両方がしっかり描かれていて、さらにそこに“音楽”が彩りを添えている。私自身も収録を通してどんどん世界観が見えてきて、とても楽しいです。

鬼頭明里(以下、鬼頭):オリジナルアニメということもあって、最初はどういう物語になるんだろうと思っていたのですが、想像以上に新鮮な世界観で「こういう切り口もあるんだ」と驚きました。音楽とヒーローが組み合わさっているのも面白いですし、最近はアイドルもののアニメも増えていますが、その流れの中で“ありそうでなかった要素”を持ち込んでいるのがユニークだなと思いました。しかも男女混合ユニットという点も新鮮で、すごく新しい挑戦に感じています。

3人の共通点は“ピアノ”?

古屋亜南

ーー歌で人々を感動させ、それを力に変えて敵から人々を守っている「SI-VIS」ですが、みなさんが「音楽に救われた」と思う経験があれば教えてください。

古屋:小さい頃からピアノを習っていて、クラシックを弾いたり、自分の好きなアニメの曲をピアノで弾いたりしていました。10代の頃はそういう時間が自分の中でとても大きな割合を占めていて、ストレスが溜まったときや落ち着きたいときにピアノを弾いていたら、気づいたらすごく時間が経っていたこともありました。趣味はいろいろありましたが、音楽に触れる時間は特別で、当時の経験は今でも自分にとって大きなものだと思っています。

ーー今でもたまに弾いたり?

古屋:実家にグランドピアノがあるので、年に1度帰省したときに弾くくらいですね。ただ久しぶりだと指が全然動かないですし、調律していないから音がガチャガチャで(笑)。

鬼頭:グランドピアノがあるの? すごい!

佐倉:私もずっとピアノを習っていたんですが、とにかく練習が嫌いで……めちゃくちゃ嫌いで(笑)。強制されて10年間やっていたんですけど、自分からやりたくないものって全然身にならなくて。10年習ったのに、今では「ねこふんじゃった」すら弾けません(笑)。

佐倉綾音

鬼頭: みんなすごいなぁ。ちなみに私もピアノをやっていました……。

佐倉:そうなんだ!

古屋:まさかの全員がピアノ経験者という(笑)。

鬼頭:はい(笑)。でもあまりにも身になっていなくて、この流れでは話せなかったです(笑)。

鬼頭明里

ーー佐倉さんと鬼頭さんが「音楽に救われたな」と思った経験は?

佐倉:私はライブに行くのが特に好きで、スケジュールが許す限りできるだけ足を運ぶようにしています。いろんなアーティストのライブに行くのですが、演出も含めて世界観がしっかり作り込まれていて、ライブ自体が1つの物語仕立てになっていたりするととてもテンションが上がりますね。

鬼頭:私は一人の時間に音楽を聴くのが好きで、テンションを上げたいときや、逆になかなか眠れないときに、好きなアーティストさんの曲を聴いています。眠れないときは、しっとりとした曲を聴きながら寝ているんですけど、不思議と心が落ち着いて自然に眠れるんです。本当に音楽に救われているなと思います。

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