- 内定先企業を知った情報源1位「就職情報サイト」、2位「インターンシップ・仕事体験」
- 内定先の志望度が一番高まったのは「インターンシップ・仕事体験参加時」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>」の結果を発表しました。
トピックス
- 10月中旬の内定保有率は90.5%(前年同値)、活動継続率は15.3%(前年比1.0pt減)
- 平均内定保有社数は1.6社と、前年同月の2.7社からは1.1pt減
- 内定先を知った情報源1位「就職情報サイト」、2位「インターンシップ・仕事体験」。志望度が一番高まったタイミングは「インターンシップ・仕事体験参加時」
- 内定先のインターンシップ・仕事体験の平均参加回数は2.0回、平均参加日数は4.2日
調査詳細
10月中旬の内定保有率・活動継続率
- 10月中旬の内定保有率は90.5%(前年同値)
- 活動継続率は15.3%(前年比1.0pt減)
内定保有率
2026年卒の最後の調査となる10月中旬調査の結果では、内定保有率は90.5%で、前年同月と同値だった。【図1】
![【図1】内定保有率の推移・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図1】内定保有率の推移・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図1】内定保有率の推移・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
内定保有率・文理別
文理別にみると、文系学生は90.1%、理系学生91.1%だった。3月1日調査時点では文理で20.3ptの差があったが、本調査では1.0pt差と、文理差はほぼなくなっている。【図2】
![【図2】内定保有率・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図2】内定保有率・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図2】内定保有率・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
活動継続率
活動継続率(内定を持ちながら活動を継続する学生の割合+未内定者の割合)は15.3%と、前年同月(16.3%)をわずかに下回った。【図3】
![【図3】活動継続率の推移・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図3】活動継続率の推移・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図3】活動継続率の推移・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
活動継続率・文理別
文理別では、文系学生17.4%(前月比3.5pt減)、理系学生12.1%(前月比3.6pt減)と、文理差は5.3ptだった。2026年卒の調査開始からいずれの月でも、文系学生より理系学生の方が活動継続率は低く、もっとも文理差が開いたのは4月の25.0ptであったが、そこから徐々に文理差が縮小している。【図4】
![【図4】活動継続率・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図4】活動継続率・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図4】活動継続率・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
内定保有社数
- 平均内定保有社数は1.6社と、前年同月の2.7社からは1.1pt減
平均内定保有社数
10月中旬の内定保有社数は1.6社と、前年から1.1pt減少した。複数内定を保有する学生が減少しているものとみられる。【図5】
![【図5】平均内定保有社数・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図5】平均内定保有社数・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図5】平均内定保有社数・経年比較 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
※平均値の集計方法
2025年卒以前:選択肢式「1~13,14社以上」の選択肢回答で、14社以上を14として集計
2026年卒:数値回答
平均内定保有社数・文理別
文理別にみると、文系学生は1.7社、理系学生1.4社と、やや文系学生の方が多い結果だった。【図6】
![【図6】平均内定保有社数・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図6】平均内定保有社数・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図6】平均内定保有社数・文理別 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
※平均値の集計方法
2025年卒以前:選択肢式「1~13,14社以上」の選択肢回答で、14社以上を14として集計
2026年卒:数値回答
内定先を知った情報源
- 内定先を知った情報源1位「就職情報サイト」、2位「インターンシップ・仕事体験」
- 志望度が一番高まったタイミングは「インターンシップ・仕事体験参加時」
内定先を知った情報源
内定保有者に対して、入社意思が最も高い企業をどのように発見したかを聞くと、最も多かった回答は「就職情報サイト(28.5%)」、次いで「インターンシップ・仕事体験(17.7%)」だった。特に理系学生では「インターンシップ・仕事体験」が21.1%と、文系学生(15.5%)より5.6pt高かった。【図7】
![【図7】入社意思の最も高い企業の主な発見ツール(方法) ※21項目中上位7項目 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図7】入社意思の最も高い企業の主な発見ツール(方法) ※21項目中上位7項目 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図7】入社意思の最も高い企業の主な発見ツール(方法) ※21項目中上位7項目 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
志望度が高まったタイミング
入社予定先への志望度が特に高まったタイミングについては、「インターンシップ・仕事体験参加時(20.4%)」が最多であり、特に理系学生ではその割合が26.7%と、4人に1人以上がインターンシップ・仕事体験を通じて志望度が高まった企業に入社予定であることがわかった。【図8】
![【図8】入社予定先企業に対する志望度が特に高まったタイミング ※17項目中上位7項目 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図8】入社予定先企業に対する志望度が特に高まったタイミング ※17項目中上位7項目 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図8】入社予定先企業に対する志望度が特に高まったタイミング ※17項目中上位7項目 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
内定先のインターンシップ・仕事体験参加率
実際に内定先のインターンシップ・仕事体験に参加したかを聞くと、3月上旬時点の参加率は約8割で、以降徐々に減少してはいるものの、最終的な結果としては45.6%が参加していたことがわかった。【図9】
![【図9】入社意思の最も高い企業のインターンシップ・仕事体験に参加したか・経月調査結果 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図9】入社意思の最も高い企業のインターンシップ・仕事体験に参加したか・経月調査結果 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図9】入社意思の最も高い企業のインターンシップ・仕事体験に参加したか・経月調査結果 / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
内定先のインターンシップ・仕事体験
- 内定先のインターンシップ・仕事体験の平均参加回数は2.0回、平均参加日数は4.2日
内定先のインターンシップ・仕事体験に参加した学生に、参加回数と日数について聞いた。
内定先のインターンシップ・仕事体験の平均参加回数
参加回数は「1回(60.2%)」と回答した学生が約6割を占めたが、複数回参加しているケースも見られ、平均参加回数は2.0回だった。【図10】
![【図10】入社意志の最も高い内定先企業のインターンシップ・仕事体験の参加回数 ※参加者のみ / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図10】入社意志の最も高い内定先企業のインターンシップ・仕事体験の参加回数 ※参加者のみ / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図10】入社意志の最も高い内定先企業のインターンシップ・仕事体験の参加回数 ※参加者のみ / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
内定先のインターンシップ・仕事体験の平均参加日数
参加日数に関しては、「1日(36.8%)」が最も多く、次いで「5日以上(29.5%)」となった。特に理系学生では、「5日以上」の割合が38.3%と高く、三省合意で定義改正のあったタイプ3・4のインターンシッププログラムへの参加者が多いことがうかがえる。【図11】
![【図11】入社意志の最も高い内定先企業のインターンシップ・仕事体験の参加日数 ※参加者のみ / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>]() 【図11】入社意志の最も高い内定先企業のインターンシップ・仕事体験の参加日数 ※参加者のみ / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
【図11】入社意志の最も高い内定先企業のインターンシップ・仕事体験の参加日数 ※参加者のみ / マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定>
企業側も複数の募集コースを設けている場合があり、学生は特に志望度の高い企業に対して、複数回・複数日程参加することで理解を深めようとしている様子が見受けられる。
調査担当者コメント
2026年卒の就職活動は、10月中旬時点で内定保有率90.5%と前年同水準で推移し、文理差もほぼ解消されました。活動継続率は15.3%と、こちらもおおよそ前年と同水準で、文理別にみると理系学生の方が早期に活動を終える傾向が見られます。
内定先との出会いは「就職情報サイト」が最多ですが、「インターンシップ・仕事体験」で志望度が高まった学生も多く、特に理系では4人に1人以上がそのように回答しました。参加者の平均参加回数は2.0回、日数は4.2日と、複数回・複数日程での参加が企業理解の促進に寄与していると考えられます。
インターンシップや仕事体験を通じて企業理解を深め、その経験をもとに入社を決めた皆さんは、ご自身に合った職場で新たなスタートを切ることができるはずです。これまでの経験を活かし、ミスマッチなく、充実した社会人生活を歩んでいかれることを心より願っています。
キャリアリサーチLab主任研究員 井出翔子
調査概要
| 内容 | 2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬<就職活動・進路決定> | 
| 調査期間 | 2025年10月8日(水)~2025年10月12日(日) | 
| 調査対象 | 2026年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生 | 
| 調査方法 | マイナビ2026会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収 | 
| 有効回答数 | 1,105名 | 
 
関連記事
マイナビキャリアリサーチLabでは、2026年卒学生の動向や企業の採用活動について、そのトレンドや特徴をまとめた以下の記事を公開している。こちらもあわせて参照してほしい。
“納得の1社”を選ぶ時代へ。「ピンポイント就活」の実態~2026年卒新卒採用の振り返り~
企業の採用充足率の低下が続き、売り手市場化が加速すると見込まれていた2026年卒採用市場。しかしながら一人当たりの内々定保有社数が減少し、“1社で決める”学生が増加。実はこれは買い手市場化したのではなく、就職活動をピンポイントに進める2026年卒の新たな潮流があった。
  
非公式情報だけでは足りない?学生が非公式情報に求める”リアル”とは
就職活動の情報収集ツールが多様化し、SNSや口コミサイトなどの利用が広がっている。ナビサイトやHPなど、企業の公式情報以外に学生が非公式な情報を求める背景は、「公式では語られないネガティブな情報も見て判断したい」という心理だった。
  
「地域・体験・情報格差」就活の“見えない壁”に迫る~2026年卒新卒採用の振り返り~
地域格差、経験格差、情報格差―――就職活動の中で配慮すべき様々な格差について、学生の7割が感じている反面、企業側の半数以上はそうした格差に気づくことができていない。本コラムでは、交通費支給やWEB活用など、格差解消に向けた具体的な事例についても紹介している。
  
2026年卒就職内定率(内々定率)の状況
2026年卒の就職活動における内定率(内々定率)の月別推移、文理別・地域別内定率(内々定率)などについては下記のコラムでまとめている。
  
詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください