「世界一の現場」とは言うものの…この夏も、アロハシャツを着た集団が東京駅の東北新幹線ホームに出現した。彼ら彼女らは、黒いハンチング帽をかぶってホームの端に等間隔で立ち、接近する列車に向かって一礼した。 この集団はいったい何者か。東京駅で東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線の列車を利用したことがある方ならお気づきであろう。最近はメディアで紹介される機会が増えたので、ご存知の方も多いかもしれない。 そう、新幹線車内の清掃を行う整備スタッフだ。季節に合わせて服装や、帽子につけるアクセサリーを変えており、アロハシャツは夏の服装の定番となっている。 整備スタッフたちは、作業を最短7分で終える。近年はその活躍ぶりを、米の国際放送(CNN)が「セブン・ミニッツ・ミラクル(7分間の奇跡)」という言葉とともに紹介したり、米ハーバード大学経営大学院が授業で取り上げたりしたこともあり、国内のみならず海外からも注目