【7月3日 AFP】国連は2日、カリブ海のハイチでギャング(武装集団)が首都ポルトープランスの掌握を強めており、同市で国家統制が「完全崩壊」する可能性があると述べた。 ミロスラフ・ジェンチャ国連政治局欧州・中央アジア・米州担当副事務局長は安全保障理事会で、「われわれは、国家統制と法の支配が急激に浸食されるのを目にしている。残忍なギャングによる暴力は、公私問わず生活のあらゆる側面に影響を及ぼしている」と述べた。 現地警察とケニア主導の多国籍治安支援ミッションが「最善を尽くしている」にもかかわらず、国家統制の回復に向けて前進できていないと述べた。 米州で最も貧しい国であるハイチは、数十年にわたって政情不安に苦しんでおり、特にここ1年間はギャングによる暴力が急増している。 ジェンチャ氏は、「国際社会が行動を強化しなければ、ポルトープランスにおける国家統制の完全崩壊は、非常に現実的なシナリオとなり