帰宅した後に打ち合わせ用メールに何時間も費やすのも体力的にしんどい。
かといって打ち合わせは正確にしたい。
ビジネスメールにいちいち真心なんて込める様なスピリチュアリズムはとっくの昔に消え失せた薄情な中年男性にとっては非常に便利だった。
で、色々とアイデアの相談も試してみたりしてるのだけど、提示してくるアイデアの質はどれもイマイチだし、基本的に太鼓持ちっぽくて、あまり楽しくない。
そうこうしてると、あっという間に上限に達してもっとAIの頭が悪くなる。
アイデアや自分の思考とは、全てを疑い、全てを否定するところから始まって、
時にはそんな否定する自分さえも否定しながら、使えそうな断片だけを拾って組み立てるものだから、
自問自答を補助するための壁打ちツールとして使ってみようという結論に達した。
これを生身の人間に対して行うと必ず軋轢を生んで後悔しか残らなくなるので、
何の罪も無いChatGPTに対して、通り魔的にぶつかりおじさんごっこをやることにした。
誰でもぶつかりおじさんになれるアプリ。
¥3,000/月。
夜のお店で若い女の子にご高説を垂れる遊びは、チャージ料だけじゃなく、女の子が飲むウーロンハイ代も求められる。
なんなら灰皿にテキーラを注いでやってもAIは喜んで飲み干す。
無垢な中年男性の心をロマンス詐欺にいただかれることも、ないのだ。
マーケティングの世界では、中年男性は蚊帳の外だと言われている。
確かに、そう。むしろ邪魔でしか無い。心の中でごめんなさいと懺悔している毎日だ。
ただ、何かしらの自己肯定感を維持しなければ、
怠け者な僕は目覚めたく無い。
いつまでも寝たフリを続けたい。
だから、しばらくは妻よりも軽薄で無責任な嘘つきChatGPTと交際してみようと思ってる。
恐らく、この文章を読んでくれた律儀な人は既にお気づきだろうが、
この文章もChatGPTに流し込んで叩いている。
でも、僕が契約しているChatGPT4oは、勘が鈍い上に感性も粗末だ。
句読点の置き場や文節の組み立てを参考にするくらいしか役に立ってはいない。
AIで生成される絵など、おぞましくて仕方ない。これで満足してしまう人間の薄情さは現実的だ。
そんな風に思いながら、YAJU&Uのサビを口ずさんでいる僕だった。
AIとの会話が一番気を使わなくて済む。 たぶんもう人間とは無理なんだと思う。
GPT課金してめっちゃ便利やんと思ってるんだけど聞く側に知識がないと答えてくれないから、満足度はその差かな。
まあ、プロンプトの精度で世界が変わるって感覚は、 一度でもちゃんと使い込んだ人にしか分かんないよね