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前回の部屋紹介編では、ご夫婦の“好き”を柔軟に反映しながら進化していく住まいを紹介しました。
今回は「暮らしのアイデア編」。
たくさんのアイテムを飾り、模様替えを繰り返しながら楽しむ志帆さんに、「変化をつける・楽しむ」ための工夫を聞きました。
「部屋紹介編」はこちらから↓
暮らしのアイデア①
テーマを決めてディスプレイする
かわいい小物が好きで、模様替えを楽しんでいる志帆さん。
始めにするのは“テーマ設定”です。
「そのときの季節や、行きたい旅行先など。テーマを決めて模様替えしています」
年末年始は、ツリーとお正月飾りを組み合わせて。
洋の要素と和の要素は一見すると合わないように感じられますが、年末年始という「季節」でまとめると、自然に統一感が出るといいます。
夏なら寒色、冬なら暖色を集める。
旅行がテーマなら、雑誌の特集や、その土地を起点にして考えることも。
「我が家は見ての通り、ものが多いんです。でもテーマを決めてコーディネートすれば、散らかって見えません。雑多な雰囲気にならずに済むんです」
取材中にも、その場で色合いを変えてみせてくれました。
同じ空間でも、テーマ次第で印象ががらりと変わるのが面白いところです。
暮らしのアイデア②
こまめに変える、確かめる
多いときは、週に1度のペースで模様替えに取り組んでいる志帆さん。
「金曜の夜に、ゆっくりプランを考えることが多いですね。大がかりでないなら、土曜の午前中にささっと模様替えしてみたり」
参考にしているのはPinterestやInstagram。
好きなお部屋を眺めながら、自分の家ではどんなことをしたいかを考えているそう。
住まいの中には、既製品だけでなく自作の工夫も。
有孔ボードを使った壁も、ご夫婦で手を加えたそうです。
「ホームセンターで材料を買って似たものを作ることもあります。失敗も多いけれど、うまくできたらSNSで発信しています」
「特に身近な材料を使ったDIYは、誰でも挑戦しやすいと思うので、積極的に発信するようにしていますね」
模様替えで大切にしているのは、“確認”。
いろいろな視点でチェックすることを欠かさないといいます。
「遠目で見たり、近くで見たり。写真を撮って違和感がないかも確認します。どこから見ても『いいな』と思えるのが理想ですね」
暮らしのアイデア③
“飾る”を楽しめるスペースを多くもつ
心惹かれるものはつい迎え入れてしまうという志帆さん。
ものが増えても手放すことはあまりなく、住まいの中で循環させながら楽しんでいるそうです。
「ディスプレイの場所が少ないと、“見せるか片付けるか”になってしまいます。
飾るスペースを増やすことで、見て楽しむ機会を増やしています」
洗面台や廊下、ダイニングの一角にも。
暮らしのあちこちに、小さなディスプレイスペースがありました。
「使い道の多いアイテムを取り入れるのもおすすめです。
ベッドサイドで使っているりんご箱は、縦でも横でも使えて便利。複数の見せ方を考えられるんです」
“飾る楽しみ・変える楽しみ”を、暮らしの中に自然に取り入れる。
そうした小さな工夫の積み重ねが、お部屋を楽しむ引き出しを増やし、
毎日の風景をいっそう愛おしいものにしていました。
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