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漫画家の手塚治虫(1928~89)が残した「火の鳥」続編の構想原稿を元に直木賞作家の桜庭一樹さんが「小説 火の鳥 大地編」を書くことになりました。挿絵は、手塚作品をモチーフにしたイラストを多く手がける黒田征太郎さんです。 日中戦争期の大陸を舞台に歴史とSFが盛り込まれ、“神様”手塚のロマンがうかがえる原稿から、桜庭さんが長編を紡ぎ、週一回連載します。
第一話から第二十四話まで無料公開中
「陛下は人間宣言をなされた。軍は武装解除された。そして、戦争犯罪人たちが巣鴨プリズンへと……」 ……約千八百人の戦争犯罪人が移送され、うち二十八名がA級戦犯となった。東條英機元首相は、世田谷の邸宅にMPが着くと、銃で自決を図ったが、十五回目の世界とはちがい、弾が急所を外れて失敗。治療ののち収監され…
「あんたは前の世界で、間久部少佐を見事に殺し、今の世界でも、ここまで逃げ続けた。わしならとっくに捕…
「あぁ、内地から、船に乗りぃ、魔都に暮らしてぇ、四十年……」と、道頓堀鬼瓦の唸(うな)る浪曲が上海…
同じころ。ガタタン、ゴトトン……南満州鉄道の揺れる車内に猿田博士の姿があった。時が巻き戻ったときは…
三階の寝室では、猿田博士が呆然(ぼうぜん)と、床に倒れ臥(ふ)す正人を抱き起こしている。正人の手か…
満州国の新京の關東軍総司令部ビル――。緑郎が電話にかじりつき、「何ぃ、火の鳥調査隊が失敗した? 突…
六章 大東亜共栄圏 ザーッ……上海の路上に強い雨が叩(たた)きつけている。舗道で猿田博士が目…
一九四二年八月。日本軍は、オーストラリア北東に浮かぶソロモン諸島のガダルカナル島に飛行場を建設中だ…
「上海マフィアか! さては追ってきたな」 黄色い砂漠の向こうからやってくる男たちを、緑郎が睨(にら…
間久部少佐率いる火の鳥調査隊が出発した翌朝、犬山元帥から「総裁! た、大変です! 火の鳥調査隊にマ…
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