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朝日新聞デジタル

コラボレートのドラマ 永瀬正敏の視点(341)

ARTS & CULTURE
2025.10.24

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  • 永瀬正敏
    俳優・写真家

    1966年生まれ、宮崎県出身。1983年、映画「ションベン・ライダー」でデビュー。「息子」(91)で日本アカデミー賞新人俳優賞・最優秀助演男優賞他、計8つの映画賞を受賞。その後日本アカデミー賞は、優秀主演男優賞1回、優秀助演男優賞2回受賞。海外作品にも多数出演しカンヌ国際映画祭・最優秀芸術貢献賞「ミステリー・トレイン」(89)、ロカルノ国際映画祭・グランプリ「オータム・ムーン」(92)、リミニ国際映画祭グランプリ、トリノ映画祭審査員特別賞「コールド・フィーバー」(95)では主演を務めた。台湾映画「KANO」(2014)では、金馬奨で中華圏以外の俳優で初めて主演男優賞にノミネートされ、「あん」(15)、「パターソン」(16)、「光」(17)でカンヌ国際映画祭に3年連続で公式選出された初のアジア人俳優となった。近年の主演作は「赤い雪」(19)、「ファンシー」、「BOLT」(20)、「名も無い日」(21)、「ホテルアイリス」(22)、「GOLDFISH」(23)ほか。写真家としても国内外で多くの個展を開き、これまで9冊の写真集を発表。2018年芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。コラボレーションで生まれるドラマとは。

©Masatoshi Nagase
©Masatoshi Nagase

宮崎で開催されたアーティスト清川あさみさんの個展。

僕が宮崎出身だと知った彼女が声をかけてくれて、
数点の写真でコラボレートさせていただいた。

彼女のイメージを聞き、僕は清川さん立ち会いのもと、
清らかに泳ぐ金魚の写真を撮影した。

糸を巧みに編んで、写真にまた別な命を吹き込む。
彼女独自の視点の先に生まれかわる作品は、
毎回目を見張るものがある。

そんな作品に僕の写真を使っていただいたことに感謝した。

僕は元来、人とコラボレートすることが好きだ。

映画なんてその最たるもの。
写真も一人では撮影できない。
撮影させていただく人、物、風景。
撮影準備に関わっていただく方々。
たまにはアシストしてくれる方の存在。
そしてインスピレーションを与えてくださる方々。
偶然出会った瞬間……。
様々なコラボレートが実現し作品が出来上がる。

作品が出来上がるまでの過程のドラマも、
きちんと写真に込められていると思う。

今後もご縁があれば各界のアーティストの方々と、
コラボレートしていきたい。 

REACTION
COMMENT
評価の高い順
masaki901
2025年10月24日 7:12 AM

清川あさみさんとのコラボレートしたこの一枚、とても素敵です! 今後も他の方とのコラボレートした作品、楽しみにしています。

Aki
2025年10月24日 4:24 PM

秋の色。このページを開けてよかった

naho515
naho515
2025年10月25日 11:34 PM

永瀬さんのイベントで初めてお泊り遠征したのがこの時だったかも… 壁に飾られた刺繍を施された作品とその部屋の床一面の金魚の写真、そこに靴を脱いで踏み入ったドキドキとワクワクは今でも鮮明によみがえります✨️

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masaki901
2025年10月24日 7:12 AM

清川あさみさんとのコラボレートしたこの一枚、とても素敵です! 今後も他の方とのコラボレートした作品、楽しみにしています。

Aki
2025年10月24日 4:24 PM

秋の色。このページを開けてよかった

naho515
naho515
2025年10月25日 11:34 PM

永瀬さんのイベントで初めてお泊り遠征したのがこの時だったかも… 壁に飾られた刺繍を施された作品とその部屋の床一面の金魚の写真、そこに靴を脱いで踏み入ったドキドキとワクワクは今でも鮮明によみがえります✨️

4nBgoHUyBd3d
2025年10月26日 5:00 AM

 まるで空間で泳いでいるような美しい金魚たちはじぶんの存在を楽しんで次の空間へ映り(写り)澄んでいる。