「2026年度から75年間、年45億円の土地貸付料収入」 これは東京科学大学(旧東京工業大学・東京医科歯科大学)が、保有している田町キャンパスの土地再活用を行うにあたり、開発事業者から今後受け取る土地貸付料収入だ。 2021年、旧東京工業大学が田町キャンパスの再開発にかかる事業協定書の締結を発表し、その金額の大きさもあり瞬く間に話題となった。 田町キャンパスは、旧東京工業大学の附属高等学校が所在しており、東京都港区の田町駅から徒歩2分と、立地に恵まれたキャンパスであった。 この田町キャンパスにある附属高等を別キャンパスに移転し、協定を結んだ事業者が開発を行い、貸付期間中に管理運営を行う。その借地権に対する土地貸付料収入が、旧東京工業大学に入ってくるのだ。 45億のインパクトは この年45億円という金額、あまりピンとこないかもしれない。 そこで、令和5年度時点の旧東京工業大学の決算書類を見て