厳しい値下げ競争に苦しむピーコックだが、イオンのインフラなどの活用で再建を図る Photo by Toshiaki Usami イオンは4月1日、J.フロント リテイリング子会社の食品スーパー、ピーコックストアを買収する。 中期経営計画で「大都市へのシフト」を掲げるイオンは都市部での出店を加速しており、すでに「まいばすけっと(約330店)」「アコレ(約40店)」「マックスバリュ関東(約20店)」などを展開。約80店を持つピーコックが加わることで、都市部における食品スーパー事業は一気に拡大する。 食品スーパー各社の値下げ競争が続く中、ピーコックの業績は厳しく、2013年2月期は37億円の当期赤字となった。イオンは物流やシステムなどのインフラ、電子マネー「WAON」、プライベートブランド「トップバリュ」などを活用し、再建を図る。一方、J.フロントは食品スーパー事業を切り離し、中核事業である大丸