福岡県警が頂上作戦に着手した後、工藤会の本部事務所は解体された=北九州市小倉北区で2019年11月22日午前9時32分 全国で唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)の壊滅作戦に福岡県警が着手してから間もなく11年となる中、同会で内部分裂を画策する動きが確認されたことが関係者への取材で判明した。最高幹部だった2人が脱会し新たな暴力団組織を設立しようとしたとして、会から2025年1月以降、永久追放に当たる「絶縁処分」を受けていた。結果的に内部分裂は実現しなかったが、画策の動きが明らかになるのは初とみられ、県警は弱体化が進む工藤会の内部統制に亀裂が入り始めた兆しとみて動向を注視している。 関係者によると、絶縁処分を受けたのは元同会会長代行の本田三秀受刑者(68)=21年4月に傷害罪で懲役6年が確定、服役中=と、元同会執行部の緒方哲徳被告(49)=金融商品取引法違反で公判中=の2人。県警が