宇宙に目を向けると、例えば「超高温・超高圧に圧縮された恒星中心部のプラズマ」「サイコロ1個が10億トンにもなる中性子星」「そもそも“物質”と言うことに議論の余地があるブラックホールの重力特異点」のように、想像もつかないほど極端な物質がたくさんあります。 しかし、そこまで極端な状況を出さずとも、宇宙には不思議な物質がたくさんあります。そのような不思議な物質は、宇宙という規模で見れば“庭先”でしかない太陽系の中でも見つかります。 この記事では、太陽系にあると推定される不思議な物質について3つ紹介します。最初の2つは実物こそ未発見なものの、合成実験によって発見済みであり、実際に惑星の内部にあると推定されています。最後の1つは実際に天然物から見つかっており、存在が確定しているものです。 ヘリウム化鉄:地球の中心部にあるかもしれないヘリウム化合物 合成実験とシミュレーションによって推定されたヘリウム