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松岡正剛に関するcastleのブックマーク (27)

  • 0475 夜 |『資本主義の文化的矛盾』ダニエル・ベル  松岡正剛の千夜千冊

    主義の文化的矛盾 ダニエル・ベル 講談社学術文庫 1976 Daniel Bell The Cultural Contradictions of Capitalism 1976 [訳]林雄二郎 ダニエル・ベルの最初の問題の書『イデオロギーの終焉』(東京創元社)は「傲慢の放棄」と「市民的秩序の誕生」を謳って、一口にいえば政治における狂信主義と絶対的信念が終わったこと、あるいはそろそろ終わりなさいということを告げたものだった。 今日の世界の政治はまったくそうはなっていない。まだまだアメリカ中国やイスラエルは傲慢であり、それに加担する国々は多く、ときに絶対的信念こそが地球の右と左からやってきて激突しあっている。わずかにボランティア活動やNPO・NGOによって市民的秩序が芽生えてきただけだ。 ついでベルは1973年に『脱工業社会の到来』(ダイヤモンド社)という一書を発表して、今後は最大の戦略

    0475 夜 |『資本主義の文化的矛盾』ダニエル・ベル  松岡正剛の千夜千冊
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    castle 2025/03/10
    「政治が「公正」(justice)を追求する事と、経済=技術が「効率」(efficiency)を追求する事と~文化が「自己実現」(self-actualization)ないしは「自己満足」(self-gratification)を追求する事との間に~矛盾が生じてしまう」
  • 989夜 産霊山秘録 半村良 松岡正剛の千夜千冊

    ヒの一族だと思っていたら、ヒ一族だった。日とも卑とも非とも綴られる一族である。山野を跳梁し、神に仕え、皇室の存続だけを意図して動く。ずっとヒの一族と思っていたので、あえてそう書くことにするが、このヒの一族の正体が奇想天外なのである。 はるか30年ほど前の読後感なのに、いまだ鮮明に蘇るのだが、冒頭に参った。 永禄11年の初夏、醍醐三宝院の茶席に、亭主役の門跡義演僧正が3人の客を招いている。奈良の蜂屋紹佐、松屋久政、堺の天王寺屋今井宗久である。いずれ劣らぬ数寄者のコレクター。 3人は床に掛かった圓悟克勤の墨跡に息を呑んでいる。利休が所蔵しているはずの逸品の二つ目が出たからだ。3人は値を張り合って、二千貫文で天王寺屋が落とした。墨跡の出所はあかされなかったが、実は山科言継だった。 この山科家がヒの司を秘密裡に任されていた。禁中では異(こと)の者とも呼ぶならわしらしい。その起源は遠い昔にさかのぼり

    989夜 産霊山秘録 半村良 松岡正剛の千夜千冊
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    castle 2024/11/29
    「桃源社は~“大ロマン復活シリーズ”を全29巻“日本ロマンシリーズ”を全11巻、惜しみなく次々に繰り出して小栗虫太郎・横溝正史・久生十蘭・海野十三・白井喬二・江戸川乱歩らを禁断の書棚から華麗にばらまいた」
  • 0545夜 『知の考古学』ミシェル・フーコー -松岡正剛の千夜千冊

    知の考古学 ミシェル・フーコー 河出書房新社 1979 Michel Foucault L'Archeologie du Savoir 1969 [訳]中村雄二郎 ミシェル・フーコーの話に入る前に、手前味噌の話を少々しておきたい。なぜこんな話をするかということはすぐにわかる。後半でも関連してくる。 編集工学研究所はいくつかのアーカイブをつくってきた。最初はプリントメディアのフルカラーの大冊『情報の歴史』(NTT出版)で、サブタイトルに「象形文字から人工知能まで」と銘打った。一万年の「情報」の変遷を綜合年表にしたものだ。これはのちに慶應大学の協力(金子郁容リーダー)でデジタルメディア化して「CRONOS」というデータベース・システムにした。 その後、いくつかの試作をへて、まとまったものとしては京都の歴史文化の事象・図像・テキスト・詩歌などを多重多層の構造で貯蔵し、連想検索に工夫を凝らした京都

    0545夜 『知の考古学』ミシェル・フーコー -松岡正剛の千夜千冊
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    castle 2023/05/25
    「アルシーブの奥に潜む無意識的にさえ見える構造を取り出す」「資料と資料の間に沈みこんでいた社会や文化の動向に無意識的ともいうべき構造を見いだせるようにする」「「狂気」という独得のエノンセ(発言行為)」
  • 0251夜『歴史哲学』ヴォルテール ー松岡正剛の千夜千冊~歴象篇~

    歴史哲学 ヴォルテール 法政大学出版局 1989 Voltaire La Philosophie de l'histoire 1765 [訳]安斎和雄 一七六二年、ユグノーの商人ジャン・カラスが自分の息子を殺したという科で、トゥールーズの高等法院で死刑を宣告された。悪名高いカラス事件だ。 この事件に関心をもったヴォルテールは、翌年に『寛容論』(中公文庫)を書いた。その二年後にはカラスの冤罪を問うて、再審による無罪を導いた。ヴォルテール七一歳の最晩年のことである。 たいそうな美談のように思えるが、『寛容論』を読んでみると、文体はいささか嘲笑的で、議論も挑発的なもの、必ずしもそういうふうに受けとれない。しかしそれがヴォルテールの意図だとも見えてくる。ヴォルテールを読むというのは、このへんの按配が微妙なのである。 宗教革命このかたフランス社会を乱してきたのは宗教的熱狂者であり、その代表がカトリッ

    0251夜『歴史哲学』ヴォルテール ー松岡正剛の千夜千冊~歴象篇~
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    castle 2022/07/11
    「①聖俗を分離させる②為政者は個人の信仰問題に干渉しない③宗教的認識についての正否を問える知識には確実なものがない、等を(ロックは)強調」「(『哲学書簡』を読むと)中身は英国通信ともいうべきものだ」
  • 1760 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    人新世とは何か 〈地球と人類の時代〉の思想史 クリストフ・ポヌイユ&ジャン=バティスト・フレソズ 青土社 2018 Christophe Bonneuil & Jean-Baptiste Fressoz L'Événement Anthropocéne ― La Terre, L'histoire et Nous 2013・2016 [訳]野坂しおり 編集:押川淳 協力:塚原東吾・財城真寿美ほか 装幀:竹中尚史 今年も暮れようとしているが、コロナ・パンデミックはいっこうに収まりそうもなく、世界中での感染者は8000万人を突破し、死者は170万人を超えている。まだふえるだろう。1週間前には南極大陸のキャンプにも感染が及び、地球上の六大陸がすべて侵された。COVID19の変異も際立ってきた。アフリカ変異種がまたたくまに感染路をパッセージする。 総じては、なぜか欧米がひどい。何度も都市部のロッ

    1760 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
    castle
    castle 2021/12/18
    「地質年代のための新しい用語」「様々な人間活動の所産や痕跡が地球システムの機能に障害を与える」「「自然の外部化」と「世界の経済化」を同一視したことが無知のアントロポセン(Anthropocene、人新世)を拡張して」
  • 1785夜『現代アートとは何か』小崎哲哉|松岡正剛の千夜千冊

    ヴェネツィアで見て、バーゼルで買う。 これが現代アート業界の合言葉だ。ヴェネツィア・ビエンナーレで品定めをし(隔年開催)、アート・バーゼルでめぼしい作品を手に入れる(毎年開催)。2つのフェアの開催地と開催期が近いこともあって、いつのまにかここにアートビジネスのグローバルな日付変更線だか変動相場制だかが、賑やかに、曰くありげに、生き馬の目を抜くようにできあがっていた。 ヴェネツィア・ビエンナーレは国単位で出展される。各国のパビリオンには毎年コミッショナーやディレクターが選ばれてコンセプトやテーマを設定し、それにふさわしいアーティストたちが制作にあたる。一方のアート・バーゼルには世界中の300近いトップギャラリーが参加するが、招待状がなければ入れない(いまはアート・バーゼル香港、アート・バーゼルマイアミ・ビーチもある)。 どちらも画商とお金が動くが、むろんそれだけではない。アーティストも批評家

    castle
    castle 2021/12/18
    「ヴェネツィア・ビエンナーレで品定めをし、アート・バーゼルでめぼしい作品を手に入れる~アートビジネスのグローバルな日付変更線」「現代アートは「変換」という概念制作の行為とその成果物に値段がついた」
  • 1771 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    神秘主義 アンリ・セルーヤ 白水社(文庫クセジュ) 1975 Henri Sérouya le Mysticisme 1956 [訳]深谷哲 編集:鶴ケ谷真・平井良成 装幀:田渕裕一 胸が痛い。息切れもする。左肺上葉の腺癌を取った。ゴールデンウィーク直前の午後一番の手術で、緊急事態宣言が再発令された日だ。ぼくはスタッフたちに送られて「島流しに行ってくるね」と笑った。 築地のがんセンターは翌日から外来全面休診になり、それが1週間続いた。すでに1年以上前からコロナ対策で面会者は病棟には入ってこられない。そのため入院患者すべてが島流しのように家族や知人から隔離されている。最近両親を亡くした編集工学研究所の安藤昭子や佐々木千佳も親の死に目に立ち会えなかった。高齢のまま一人ぼっちで死んでいったのだ。 医療現場のせいでも、病院経営のせいでもない。保険政策のあおりだ。むろん感染症対策の拡張のせいでもある

    1771 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
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    castle 2021/05/29
    「こうした(神秘思想の)流れは~何か大きな視点を回復できないままになっているようにも」「なぜ恍惚に憧れるのか、なぜ神仏への接近が気持ちいいのか、なぜ偶像崇拝をしたくなるのか、なぜ啓示性を感じるのか」
  • 0273 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    戦争論 カール・フォン・クラウゼヴィッツ 徳間書店 1965 2001 Karl von Clausewitz vom kriege 1832 [訳]淡徳三郎 世界は戦争歴史である。戦争が世界をつくり、世界は戦争と暴力で成立してきた。世界は味方と敵に力をねじこまないかぎり成立できなかったのである。 戦争には憎悪や軽蔑が伴うこともあるが、実際に勝敗を決めるのは取引と駆引と差引である。戦争は相手をこてんぱんに打倒することなのに、そのプロセスの多くが頻繁な取引と巧妙な駆引と功利的な差引で埋まっている。 むろん軍事兵器と兵力がものを言う。かつては鉄砲があれば勝てたし、機関銃や戦車は戦争の様相を変えた。けれども核兵器や化学兵器をもっているからといって、これは使えない。戦場は限定されるのだ。限定される戦場は、第三者が見守るサッカーのピッチや野球のグラウンドや格闘技のリングのようなものではない。どこが

    0273 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
    castle
    castle 2021/05/29
    「戦争には憎悪や軽蔑が伴う事もあるが実際に勝敗を決めるのは取引と駆引と差引~戦争の全容は不確実性と蓋然性との闘い」「プロイセンに「民族性」というものがなかったか若しくは希薄~合成国家であって人工国家」
  • 1355 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    経済幻想 エマニュエル・トッド 藤原書店 1999 Emmanuel Todd L'Illusion Économique 1998 [訳]平野泰明 類書がないだ。 家族人類学や歴史人口学の成果から グローバル経済のサド・マネタリズムを告発した。 たんに告発しただけではない。 その資主義的ルーツが アングロサクソン型家族制度にこそ もとづいていることを証した。 それとともに、ドイツや日の社会は これらに来はあてはまらないだろうことを暗示した。 これはいったい何を意味しているのだろうか。 反グローバリズムの狼煙が、 このような思想によって議論されることは、 きわめてユニークである。 類書がないだ。家族人類学や歴史人口学の成果からグローバル経済のサド・マネタリズムを告発した。告発しただけではない。その資主義的ルーツがアングロサクソン型家族制度にこそもとづいていることを証した。 それ

    1355 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
    castle
    castle 2013/12/02
    「経済は社会や家族の中にあるはずだ」「自由や平等の価値が資本主義社会のなかで下落していったから、グローバル金融主義が自由や平等の“嘘の衣”を着るようになり、それを標榜するようになったのだと見た」
  • 松岡正剛の千夜千冊『資本主義のハビトゥス』ピエール・ブルデュー

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    castle 2012/09/04
    「感情生活の現象学とでもいうものがあってよかった。ブルデューはそれを試みようとした。そうしたら構造主義とは別れざるをえなくなった」「わけても身体化されている文化的資本に注目~「ハビトゥス」と名付ける」
  • 松岡正剛の千夜千冊『世の初めから隠されていること』ルネ・ジラール

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    castle 2010/12/03
    「暴力が民族学あるいは民族心理学の課題に所属すべき問題である事、共同体の維持と成長に不可避なものである事、暴力は暴力を防止するために発生しつづけるものである事」「「供犠」と「復讐」の必然的な関係」
  • 松岡正剛の千夜千冊『死者の書』折口信夫

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    castle 2010/12/03
    「折口が見つめていたのは『山越阿弥陀図』」「折口「私の物語なども、謂はば、一つの山越しの弥陀をめぐる小説、といってもよい作物」「日本人総体の精神分析の一部に当たることをする様な殊になるかも知れぬ」」
  • 松岡正剛の千夜千冊『サイバネティックス第二版』ノーバート・ウィーナー

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    castle 2010/08/14
    「社会を知るには「通信と通信装置の本質を複合的に見る」ということ」「人間の神経系と社会の管理システムをふくむもっと広いシステム観を提供していた」「フィードバック系の科学/システムを作動させる科学」
  • 松岡正剛の千夜千冊 : 夢野久作 『ドグラ・マグラ』

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    castle 2010/04/03
    「正木の主張は一言でいえば「脳は何も考えてはいない」という恐るべきもので、むしろ何かを考えているのは細胞のレベルだというものになっている。脳は電話交換所にすぎない、むしろ人体は各部分で考えている」
  • 知の編集工学/松岡正剛: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 そろそろ、こののことも紹介しておこう。 あまり自身の仕事そのものに関しては書かない松岡正剛さんが、ご自身の仕事の根幹をなす「編集」について、「編集工学」という方法について書いたです。 情報が情報を呼ぶ。 情報は情報を誘導する。 このことは書がたいそう重視していることだ。「情報は孤立していない」、あるいは「情報はひとりでいられない」ともいえるだろう。また、「情報は行先をもっている」というふうに考えてもよいかもしれない。 確かにこの言葉には「編集」というものの主要な性質が凝縮されているように思います。情報を収集し選択し分類すること、対称性、類似、相違、順番などで情報を並べ、要約、モデル化、列挙、言い換え、引用、図解、例示、強調などの方法を用いて編集を行う際、情報同士が呼び

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    castle 2008/10/12
    「「情報は孤立していない」「情報はひとりでいられない」「情報は行先をもっている」」「私たちの学習能力はじつは対話型で、かつ遊び的/広範囲なメディア的対話性のこともさす」「舞台の設定」「経済文化」
  • 松岡正剛の千夜千冊 : 『ツァラトストラかく語りき』フリードリッヒ・ニーチェ

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    castle 2008/08/18
    「人間社会の構成原理とは両立しがたい反社会的なことを書いた。いわば余計なことをした」「ニーチェの「問い」を見なければならない。ニーチェから「答え」を引き出したのでは、ニーチェを読んだことにはならない」
  • この手があったか! - 書評 - 日本という方法 : 404 Blog Not Found

    2008年07月25日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Culture この手があったか! - 書評 - 日という方法 ああ、やっとこのを紹介できる。 日という方法 松岡正剛 初出2008.07.17; 「課題図書」につき暫く更新 当はすぐにでも紹介したかったのだけど、この「方法」に対する私の理解が正しかったのか、「検算」してからそうしたかったのだ。そして今日、著者人に検算していただく機会を得た。「間違い」ではなかったという確証以上のものを得る事が出来た。 日を知りたかったら、まずこれを読め! だけど、「100冊読むよりこの1冊」なんてことは言わない。 それは、日という方法ではないのだから。 書「日という方法」は、私がこれまで読んだ日論の中で、心身ともに最も腑に落ちた一冊。The Bestである。そしてこのを読んだ事で、読書欲がますます高まった。なぜ数多の良著のよう

    この手があったか! - 書評 - 日本という方法 : 404 Blog Not Found
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    castle 2008/07/18
    「あくまで「否定の否定」なのだ。否定しないこと、すなわち一様でないことに一途なのが、日本という方法」「一神教は迷いがない分、強い」「我々はおもかげを残しつつうつろい続けることが出来るだろうか」
  • 松岡正剛の千夜千冊 『西田幾多郎哲学論集』西田幾多郎

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    castle 2008/04/09
    「根底には「禅」と「無」があった。自分を語りながら禅と無を語り、禅と無を語って、語ることを問うた」「「働くことが見る」「見ることで働く」と見方をごっそり掴みきったまま、そのまま動かす」「絶対無の場所」
  • 松岡正剛の千夜千冊 : 『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー

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    castle 2008/03/13
    「いったいこの世界に他人を赦す権利をもっている者などいるのだろうか」「ゾシマは、イヴァンと対決したのではなく、イヴァンをも包んだ」「ロシア人は神をどのように扱うか」「(日本人は)つねに多神的で多仏的」
  • 松岡正剛の千夜千冊『現人神の創作者たち』山本七平

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    castle 2008/03/10
    「慕夏主義(ある国をそのモデルの体現者とみなす)、水土論(兵農分離以前の社会をつくるべき)、中朝論(日本こそが真の中国になればいい)。いずれも正当性(レジティマシー)とは何かということをめぐっている」