新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会で行われる2021年東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフアロン(29)のデビュー戦が、EVILの保持するNEVER無差別級王座のタイトルマッチとなる可能性が高まった。
ウルフは10月の両国大会で極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー」と乱闘を繰り広げ、デビュー戦の対戦相手がEVILに決定。この日の記者会見ではEVILがおもむろにベルトに金色のスプレーを振りかけると「これが金メダルや。ハッハッハ~。そしてこの俺がプロレス界の金メダリスト、NEVER無差別級王者のキング・オブ・ダークネスEVILだ。これこそが真の金メダリストじゃ。おいそこのグリーンボーイ、お前もそう思うだろ?」と挑発した。
これにウルフは「いや僕が金メダリストですね」と即答。「新聞でEVILさんが『金メダリストのまだプライド持ってるんじゃないのか』という話をしていたので、僕も今日持ってきました。こは今の僕にとっては持っていても仕方ないものですし、正直言って今僕が目指すべきはプロレスなので」と本物の金メダルを披露した。
さらにウルフが「正直ダーティーファイトする人をリスペクトはできないですね」と断罪するとEVILも反応。「俺のことをリスペクトしていない=チャンピオンのことをリスペクトしていない=NEVERのベルトもリスペクトしていない=新日本プロレスのこともリスペクトしていないということだな? ということはお前は内心、五輪の金メダルの方が上だと思ってるんだろ、この売名野郎が」とかなり飛躍した論理を展開した。
ウルフが「そういったことはまったく思ってないですね」と否定してもEVILの耳には入らない。「五輪の金メダリストと新日本プロレスのチャンピオン、どっちが上か。この試合で白黒ハッキリつけてやろうじゃねえか。俺が勝ったら、五輪の金メダリストよりEVILの方が上だってことだからな? お前本当はデビュー戦ビビッてんじゃねえの? そんなお前によ、さらにプレッシャーをかけてやるよ。お前のデビュー戦はこのNEVERをかけたタイトルマッチにしてやるよ。俺にケンカを売ったことをとことん後悔させてやるからな。分かったか、よく覚えとけ」と、宣戦布告された。
デビュー戦がいきなりタイトルマッチという異例の展開が浮上したウルフは「僕はまだイチ練習生の立場なので、僕の方からどうこう言うことはないんですけど。EVILさんがこうおっしゃったのなら後は会社の判断に任せます」と一任。「最近はセコンド業務の方もつかせていただいて、間近で試合を見る機会も増えているので。どういう戦い方をしてくるのかも想定しながら練習してますし、やってきたすべてをリングの上で出せれば問題ないと思います」と、2か月後の大一番へ決意を表明していた。













