新日本プロレス1日大阪大会の「スーパージュニアタッグリーグ(SJTL)」Bブロック最終公式戦で、タイガーマスク、YAMATO(44=ドラゴンゲート)組が金丸義信(49)、ディック東郷(56)組から意地の1勝をあげた。

 ここまで全敗と一矢報いたい越境ベテランタッグは、最終戦で極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー」の職人コンビと激突した。東郷にブレーンバスターを決めたYAMATOが「アレ行きましょう!」と呼びかけると、2人の連係攻撃がさく裂。タイガーがソバットからYAMATOのgo to Hospital Ⅰ(延髄蹴り)、そして2人でトラースキック同時発射と、ついにシリーズを通じて不発が続いていた〝アレ〟が決まった。

ディック東郷(左)にマスクを奪われるタイガーマスク
ディック東郷(左)にマスクを奪われるタイガーマスク

 東郷がレフェリーが衝突してリング上が無法状態と化し、YAMATOは急所攻撃を浴びて場外へ転落してしまう。しかし、リングの下へと避難すると、直後に姿を現したのは何と目の周りにペイントを施した〝悪いYAMATO〟。おののく東郷に毒霧を噴射し、一気に形勢逆転に成功した。

 さらにタイガーがトぺ・スイシーダを金丸に決め、敵軍を分断。YAMATOを東郷に急所攻撃を決めてからスリーパーホールドに捕獲し、レフェリーストップ勝利を収めた。

ディック東郷(手前)に赤ミストを吹き付ける〝悪いYAMATO〟
ディック東郷(手前)に赤ミストを吹き付ける〝悪いYAMATO〟

 バックステージではYAMATOが「この悪いYAMATOがこのニュージャパンのリングに上がるのは、まさに2008年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア以来だ。俺から言わせれば、良い方のYAMATOはただの二流レスラーなんだよ。タイガーマスク、あなたの唯一の過ちはこの俺、悪いYAMATOをパートナーに選ばずに良いYAMATOを選んだことだ」と豪語。

 タイガーは戸惑いつつも「ただ、昨日までやってきたYAMATOは、俺は素晴らしいと思っている。このままタイガーマスク&YAMATOを終えるのは、俺は惜しいと思ってるから。悪いYAMATOにも伝えたいな。まだまだやろうじゃないかと」と呼びかけていた。