静岡・牧之原市、竜巻災害対応で約26億円の補正予算を専決処分
甚大な被害をもたらした竜巻被害への対応のため、静岡県牧之原市は10日、総額25億8千万円の一般会計補正予算を9日付で専決処分したと発表した。速やかな被災者の生活支援に向け、緊急性が高いと判断した事業を進める。
災害救助法が適用された事業や、災害廃棄物の処理事業など国の制度に基づく事業が主なものとなる。このうち、被災家屋の公費解体や解体に伴う廃棄物処理にかかる費用が約13億円に上る。
災害救助費は約2億7千万円。災害見舞金や被災家屋の応急修理などにあてる。ビニールハウスなど損壊した農業施設の復旧に対する補助金は4億8千万円。被害額2千万円を上限に、国と県、市で計6割を補助する。
このほか、市道や河川の復旧工事費として約3億円、入浴支援や職員の時間外勤務手当などに約1億4千万円も盛り込んだ。
財源は、市債として約1億9千万円を借り入れる。前年度の繰越金約3億2千万円のほか、国庫支出金約10億6千万円、地方交付税約5億8千万円、県支出金約4億2千万円でまかなう。
今回の竜巻被害への対応では、仮置き場に運びこまれた災害ごみの搬出費用約5億9千万円と予備費4千万円を盛り込んだ補正予算案が市議会9月定例会で可決されている。
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