世帯収入や母親の学歴が関係? 子どもにも広がるサプリ、健康被害も

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大坪実佳子
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 血圧を下げる、体脂肪を減らす――。サプリメントを含む健康食品市場の対象は大人というイメージがあるかもしれません。でも、子どもにも広がっていて、健康被害も報告されています。どんなことが起きているのでしょうか。(大坪実佳子)

 ネットで試しに「子ども サプリメント」「子ども 健康食品」と検索してみた。

 「ジュニアアスリートに導入実績あり」「好き嫌いや小食の子におすすめ」「受験期の集中したいお子さまに」――。

 子ども向けのサプリメントは、こんな文言とともに販売されていた。成分はビタミン類や鉄分、カルシウム乳酸菌、プロテインなど様々だ。商品の形態も、錠剤やドリンク、グミやスナックなど多岐にわたっていた。

 「管理栄養士が執筆」とうたうサイトでは、おすすめのサプリメントを紹介しつつ、「医療や健康管理上の観点から、その内容の正確性や有効性などについて保証をできるものではない」と書いているものも。この注意書きは小さな字だったので、見逃す人もいるのではと心配になった。

 国立健康・栄養研究所の2007年の調査によると、未就学児の15%がサプリメントを利用していた。

 また、17年の国立成育医療…

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    藤田結子
    (社会学者)
    2024年5月19日7時39分 投稿
    【解説】

    記事に、「サプリメントを使っている小学生は6・8%だった。属性には、▽男子▽運動をしている▽世帯収入が高い▽母親の学歴が高いという特徴があった」とあります。これは、欧米の研究で議論されている「インテンシブ・マザリング」と重なっています。

    …続きを読む