「威圧的な言動」長谷川岳議員を頼る背景「学生時代から天狗」評も

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原知恵子 日浦統
【動画】長谷川岳議員が札幌市幹部らを叱責する音声
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 「何考えてるんだ!札幌市は!」「僕はブチ切れるよ」「ありえない!」――。

 自民党の長谷川岳参院議員が、札幌市が最重要政策に掲げるGX(グリーントランスフォーメーション、脱炭素化)をめぐり市幹部を繰り返し叱責(しっせき)する音声が情報公開請求で開示された。長谷川氏の人物像や市側との関係性とは。(原知恵子、日浦統)

GX推進「100年に1度のチャンス」

 今年3月9日、札幌市内で開かれたセミナー「北海道におけるGXビジネスの未来」。道庁や札幌市役所、金融機関の幹部ら大勢が会場に集まった。中には長谷川氏もおり、壇上で「この北海道をGXのフィールドにしていこう」と呼びかけた。

 GX推進は、道内の産官学金20を超える機関が連携する一大プロジェクト。多様な再生可能エネルギーなど「ポテンシャルが大きい」とされる北海道に「40兆円のGX投資を呼び込む」などと掲げている。

 北海道にとって「100年に1度のチャンス」ともいわれるなか、長谷川氏は、中核を担う札幌市職員の姿勢や連携体制などについて問題視。この日のセミナー後、道庁や経済産業省の幹部ら15人以上が集まった打ち合わせの席で、市幹部らへの叱責を繰り返した。

 「危機感がない」

 「ひどい縦割り」

 「札幌市で、今日終わったらもう一回会議やってください」

 叱責に対し、市職員は「申し訳ございません」と謝罪。同席した札幌市の町田隆敏副市長は「長谷川先生から大きな宿題をいただいた。早急に手を打たなければ」「長谷川先生のご指摘の通り」などと応じていた。

記事後半では長谷川氏の経歴や人物像にふれています。

長谷川氏を頼る背景 

 GX推進にあたり、札幌市が…

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