給食の牛乳、仙台市が17日から提供を再開 県内で1千人体調不良

阿部育子 中島嘉克
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 宮城県内の小中学校で給食の牛乳を飲んだ児童生徒らが体調不良を訴えた問題で、仙台市教育委員会は17日から牛乳の提供を再開すると13日発表した。再開から1カ月ほどは学校長以外の教職員も風味を確認し、不安を感じる児童生徒には提供しないなどの対応をしていくという。

 牛乳を製造したのは東北森永乳業(仙台市)。4月25日の給食で提供された際、「いつもと味が違う」などの指摘が複数の学校から寄せられた。仙台市内では73校574人が体調不良を訴え、市教委は翌日から牛乳の提供を停止していた。

 市保健所や製造会社側の検査では、牛乳から食中毒の原因菌などは見つからず、原因は特定できなかった。市教委は「風味の確認など、学校、事業者側の対応策を強化しながら提供していく」としている。

 県によると、東北森永乳業が製造した牛乳は12市町で提供され、体調不良を訴えたのは仙台市を含め約1千人に上る。乳酸菌飲料などで代替している自治体も多く、「今月はすでに発注している代替品を提供する」(亘理町)、「24日まで代替品を提供する。それ以降は未定」(名取市)などとしており、牛乳再開の時期はばらつきが出そうだ。(阿部育子、中島嘉克)

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