市川房枝さんの業績を次世代へ セミナー開催、女性の地位向上に尽力

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塩入彩
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 婦人参政権の実現や女性の地位向上に尽力し、参院議員を務めた故・市川房枝さん(1893~1981)の業績を振り返り、これからを考えていこうと、東京都渋谷区の婦選会館で13日、「市川房枝メモリアル・セミナー」が初開催された。オンラインを含め、約120人が参加した。

 市川さんの志を継承する公益財団法人「市川房枝記念会女性と政治センター」の主催。昨年が市川さんの生誕130周年だったことを契機に、今年から市川さんの誕生月である5月に毎年セミナーを開くことになった。

 第1回となるこの日は、「市川房枝と女性差別撤廃条約」をテーマに、文京学院大学名誉教授の山下泰子さんが講演した。山下さんは、女性差別撤廃条約の採択(1979年)や批准(85年)に向け、市川さんが国連総会の政府代表団に女性を入れるなど、尽力したことを振り返った。また、批准への法整備で男女雇用機会均等法などが成立した歴史にも言及し、「私たちも、女性差別撤廃条約を(男女格差解消のとりくみの)中心に位置づけて、いまの日本社会を見直していかないといけない」と語った。

 財団の林陽子理事長によると…

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