「間違え」で奪われた大学生の命と未来 「ブレーキ踏んだはずが…」

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斎藤徹
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 大学の休暇を利用して運転免許を取得するため、首都圏に住む当時19歳の女性は、交際中の同い年の男性と、福島県須賀川市の自動車教習所に合宿していた。

 2月15日は合宿の最終日だった。運転免許試験には2人そろって合格した。2人は旅行に行く約束をしていた。

 JR鏡石駅から電車に乗り自宅に帰ろうとしていた午後3時50分過ぎ。教習所の送迎バスから2人が最後に降り立ち、駅に向かって歩き出した、その直後。

 時速50キロ近い速度の軽乗用車が、進入禁止のロータリーを越え、まっすぐに向かってきた。

「願いかなうなら、彼を返して」

 車は13センチの縁石を乗り…

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