災害時の避難拠点兼ねた統合中学校開校、高知・安芸市立は1校だけに
蜷川大介
高知市、香南市、四万十市など高知県内各地の小中学校で8日、入学式や始業式があり、新学期がスタートした。
安芸市では2中学校を統合し、唯一の市立中となる安芸中学校が開校した。旧清水ケ丘(せいすいがおか)中(3月時点で157人)と、津波浸水想定区域にあった旧安芸中(同96人)を統合し、浸水想定区域外に新築移転。4万3千平方メートルの広い敷地に校舎、冷暖房完備の体育館などを計約45億円かけて建設した。災害時の避難拠点にもなる。
8日午後に安芸中であった入学式では、詰め襟やセーラー服姿の在校生が待つ体育館に、新制服のブレザー姿の新入生が入場。生徒会長の3年生、西田柚稀さん(14)が「記念すべき1年目を一緒にがんばっていきましょう」と歓迎すると、新入生代表の男子生徒が「友人と支えあい、励ましあって、立派な校舎に負けないように勉強やクラブ活動を頑張ります」とあいさつした。(蜷川大介)