野球独立リーグの高知FD、龍馬学園など地元6法人が出資の新体制に

蜷川大介
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 野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスの運営会社は25日、今シーズンからの新体制を発表した。昨季まで、カツオのたたきで知られる明神水産(高知県黒潮町)が100%株主だったが、今シーズンは県内6法人が出資し、役員にも人材をだした。

 運営会社の高知犬(高知市、資本金2千万円)の武政重和社長らが記者発表した。

 2018年秋にオーナーとなった明神水産側から「本業に注力したい」との申し出が22年シーズン終了後にあった。

 1年かけて後継を探し、学校法人龍馬学園、介護事業のユニバース、スーパーマーケット経営のエースワン、ミタニ建設工業(いずれも高知市)、旭食品(南国市)、海洋深層水商品などのタケナカ(室戸市)の6者が株式の15%ずつを持ち、引き続き代表取締役を務める武政社長らが残り10%を取得した。

 武政社長によると、年間約1億円の収入のうち6割をスポンサーから、4割を入場料やグッズ販売などでまかなっているが、年間500万円弱の赤字という。

 高知犬の取締役にも就いた佐竹新市・龍馬学園理事長は「経済界にネットワークをもつ6者なので(応援の)広がりを大きくできる」と語った。

 チームは25日夜、ファンとの交流会を高知市内のホテルで開き、新体制について報告。11年ぶりに監督に戻った定岡智秋さんらがあいさつした。

 4月6、7日に高知市大原町の高知市営球場でホーム開幕戦がある。(蜷川大介)

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