地元を応援 新しい、多様化する将棋の楽しみ方
杉本昌隆八段の棋道愛楽
ジックリと考える将棋は本来「静」の競技です。それを見るファンは自宅で1人、将棋盤に同じ局面を再現してしみじみと鑑賞する。昭和の時代はこれが当たり前でした。
今はパソコンや携帯アプリでも将棋が見られます。そしてまた一つ、新しい形の将棋の楽しみ方が現れているのです。
3月6日、私のB級2組順位戦最終局は高見泰地七段戦に負け。今期は2勝8敗で1回目の降級点が付きました。降級点は、2回になると一つ下のクラスに降級してしまいます。
追い込まれた私ですが、4月からの次年度は不退転の決意で挑むことにします。
対照的に高見七段は8勝2敗でB級1組昇級を決めました。昇級する若手にふさわしい鋭い将棋でした。
この対局は、朝日の囲碁将棋TVで動画中継がありました。負けた私は非常に悔しく、残念な思いです。しかし注目の対局に関われたことで、棋士としての役割は一つ果たせた。そう前向きに考えることにします。
私の勝利ではありませんが…