ブルース・リウのバランス感覚 「ピアノ演奏は自分自身を映す鏡」

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野城千穂
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 ピアニストのブルース・リウが、自身初のスタジオアルバムを発表した。ショパン国際ピアノコンクールで優勝してから約2年、世界中で演奏活動を展開し多忙を極めるからこそ、「今やっていることがルーティン化しないように」と意識的にチャレンジを続ける。

 高い技術、クリアな音色、安定した表現力をバランス良く兼ね備え、快活で新鮮なショパンを奏でて聴衆を魅了したコンクール。「優勝するまではただの生徒だったのに、世界が黒から白へと一変した」と振り返りつつ、実は当時、引け目も感じていたと話す。「多くの人がショパンコンクールで結果を残すことを夢みて一生懸命になる中で、自分にとっては様々なコンクールのうちの一つくらいの感覚でした。他の人のほうがよっぽどショパンを弾き込んでいたと思います」

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