平和主義と立憲主義を守り抜く 安保法制違憲訴訟の弁護団の思い

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編集委員・豊秀一
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現場へ! 憲法を手にⅡ ⑦

 4月7日、東京高裁民事101号法廷。集団的自衛権の行使を認めた安全保障関連法の憲法適合性が争われている裁判で、控訴審の口頭弁論があった。

 「政府は長年、個別的自衛権だけが認められると解釈してきた。集団的自衛権が認められると変更したことは、論理的整合性と法的安定性に欠け、明白に違憲だ」。証人の早稲田大学教授(憲法)・長谷部恭男(66)はそう指摘し、「違憲判断をして立憲民主制の核心を守るのが司法の役割だ」と証言した。

 証言を代理人席で聞く弁護士の中に、寺井一弘(81)と伊藤真(64)の姿があった。

■「人生最後の闘い」 集団訴…

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