うっすら涙の岸井ゆきの、笑顔の目黒蓮 キネマ旬報ベスト・テン表彰

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細見卓司
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 映画誌「キネマ旬報」は1日、2022年公開作のベスト・テンの1位と個人賞を発表した。日本映画の1位は、聴覚障害のある元プロボクサー・小笠原恵子さんの自伝を原案に映画化した「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱監督)が選ばれた。外国映画はポール・トーマス・アンダーソン監督の「リコリス・ピザ」、文化映画は満若勇咲監督の「私のはなし 部落のはなし」が1位だった。「ケイコ」は、主演女優賞、助演男優賞、読者選出日本映画監督賞も受賞した。

 この日、発表と合わせて東京都内で表彰式が行われた。

 個人賞で主演女優賞を獲得したのは「ケイコ」の岸井ゆきのさん。約3カ月に及ぶボクシングの練習などを経てスクリーンに刻んだ圧倒的な身体性だけでなく、「神は見返りを求める」「犬も食わねどチャーリーは笑う」「やがて海へと届く」での演技も高く評価された。

岸井ゆきのさん、沢田研二さん、広末涼子さん、目黒蓮さん……。表彰式での作品や仲間たちへの思いあふれる言葉をお伝えします。

 岸井さんは目にうっすら涙を…

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