キャンパーアシスト(本社:奈良県大和郡山市)の青木孝正社長は、長年のキャンピングカーユーザーであり、同社製品にはどれも、氏の経験に裏打ちされた様々な工夫が凝らされていることが特徴です。
今回ご紹介する軽キャンピングカー「SHOZU(ショウズ)」も、そんな1台です。
とにかくスペース最優先!
ベース車はダイハツ・ハイゼットカーゴ。現時点で軽バン最大の室内サイズを持つ車種です。最大と言っても1cm単位の話ですが、たかが1cm、されど1cm。居住性には大きくかかわってきます。具体的にご説明しましょう。
セカンドシートは純正のまま。車両後部に床下収納と小ぶりな縦型収納があり、シンクや給排水設備はありません。ごくごくシンプルな、寝泊まりすることに照準を絞ったモデルといえるでしょう。
その他の装備は、ルーフベンチレーターとLED照明があるだけ。つまり、換気と照明はばっちりです。サブバッテリーは鉛の90Aを標準装備していますので、換気、照明以外にもスマホの充電やパソコン利用ぐらいなら十分な電力です。
しかし何と言っても、大切なのは車内環境の快適性。目に見えない部分では断熱処理が、見える部分では内装の内張仕上げなど、しっかりと施されています。「寝泊まり」に特化した分、居住性、快適性には妥協がありません。
とはいえ、昨今の豪華な装備のキャンピングカーを見慣れた目から見れば、「これだけ?」と思われるかもしれません。そう。これだけ、なのです。
「限られたスペースを、なるべく広く使うにはシンプルにするのが一番」と、青木社長も断言します。「あれもこれもと欲張らず、室内空間を最重視。その分、自分の使い勝手に合わせて楽しんでもらえれば」という、明確なコンセプトです。

















